大分トリニータ リーグ最少失点で「まずまず」の序盤戦 【大分県】
2024/04/06
- 大分トリニータ
前からの守備は時として後方に広大なスペースを生み出す危険もあるが、片野坂監督は承知の上だ。「高い位置でボールを取るための場所やタイミングは共有できている。それでも蹴られたら全力で戻ればいいだけ。選手には前から行けと言っている」と手綱を緩めるつもりはない。例えゴール前でDFと相手の攻撃陣が1対1、2対2となっても、「GKを合わせれば2対1、3対2でウチが数的有利になる。シュートを打たせるコースやタイミングを限定できれば守れる」(片野坂監督)と自信を持つ。
技術的なミスや連係不足も時折見られるが、そういった点は練習で改善が可能。伸びしろはまだ十分に残されており、プレーの質をさらに高めていけば順位は上がりそう。さらに、けが人が復帰すれば戦力が底上げでき、戦い方の幅は広がる。好転の兆しが見えてきた序盤戦だった。
序盤戦を勝ち抜いた大分トリニータの片野坂知宏監督
(柚野真也)