大分トリニータ初陣検証 何より評価すべきは「勝ち点1」 【大分県】
2024/02/28
- 大分トリニータ
後半38分には、保田のスルーパスに抜け出した、途中出場の薩川淳貴のクロスを、長沢が左足で合わせて同点とした。薩川が「先発メンバーから外れ悔しい思いがあったが、イメージ通りのプレーができた」と言えば、昨季の契約満了から再契約となった長沢も「シーズン前のことは考えないようにしていた。ピッチに立った時の立ち振る舞いを考えていた」と悔しさを内に秘め、ベテランらしい落ち着いたプレーで結果に結びつけた。
けが人が多く、初陣から総力戦を強いられているが、先発組がしっかり試合をつくり、交代出場の選手が試合の流れを変える。チームの底上げは確実にできている。長沢は言う。「若い選手を含め、みんながチームにプラスのものを生み出せるようになってきた。そういう部分を今年は期待してもいいと思っている」。次節以降のポイントは、守備の安定感を維持し、どこまで攻撃の機能性を高められるか。攻守のバランスをてんびんにかけながら、最善の着地点を見つけたい。
今季のチーム初得点を決めた長沢駿
(柚野真也)