大分トリニータ 新たなスタイルに挑戦 開幕5試合で自信を深めたい 【大分県】

2024/02/23
  • 大分トリニータ

 チーム全体で意思統一された守備がもたらす「守備から攻撃」へのアップテンポなリズム。その中核としてチームを引っ張っていくのが、前線に位置する渡辺新太だ。守備にスイッチを入れる役割を担い、前線から果敢に相手ボールを追い掛ける。「FWや中盤の選手が前から追ってくれるので、後ろの選手はすごく楽」とDF藤原優大が語るように、前線の選手は献身的に動いて相手を追い込むことでパスコースが限定され、後方の選手が容易に相手ボールをインターセプト、あるいは相手のミスが誘発される。

 

 そして奪ったボールは素早く前線に預け、シンプルに相手ゴールを目指す。中盤でパスをつないで執拗(しつよう)にサイド攻撃を行っていた昨季後半の戦い方と打って変わり、高い位置でのポストプレーや渡辺のドリブルなど駆使しながら、常にゴールを狙う。

 これらのプレーを90分間続けることは容易ではないが、プレーが単調にならぬように戦況を見極めながら使える引き出しを増やす作業は続く。勝利を重ねることで自信がさらなる強化へのベースとなる。序盤の5試合でいかに勝ち点を稼げるかがポイントとなりそうだ。

 

藤原優大ら新戦力がチームに融合している

 

 

(柚野真也)

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ