トリニータ 試合データを専門家が客観的に分析、アドバイスを得てレベルアップを図る羽田健人

2022/08/13
  • 大分トリニータ

 羽田がけがで離脱中にポジションを明け渡した保田をあからさまにライバル視することはないが、保田が得意とする「タテパス」の習得が必須だと感じていた。守備から攻撃に切り替わるときのタテパスが通れば、一気に得点機が増える。羽田は両サイドに展開する大きな「ヨコパス」とともに意識的に取り組むため、今季途中から個人的にデータ分析の専門家を雇い、自身のプレーを客観的に分析してアドバイスをもらっている。

 

 冒頭の「もっと走らなければいけないし、ミスが多いので減らしたい」との言葉は、分析によって数値化されたデータを見てのことである。もちろん数値だけにとらわれることなく編集された動画を見て自身が感じたことも加味している。けがから復帰した直後の29節東京ヴェルディ戦でその効果が表れた。呉屋大翔の2点目は羽田のタテパスが起点となり生まれたもの。羽田は「あのプレーが、分析のアドバイスがあったからできたとは言えないが、意識していたのは確か」と明かす。

 

 守備力に加え、「タテパス」と大きな左右の「ヨコパス」の取得に取り組む羽田。「誰よりも走って、ボールを奪い、攻撃につなげる」理想のプレーを追い求め、客観的な視点から生まれる分析を武器にチームの勝利を目指す。

 

攻撃力を向上し、チームの勝利を目指す

 

 

(柚野真也)

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