大分トリニータ 「チームを上向きに」 井上健太が武器のスピードを生かし相手の脅威になる

2022/05/27
  • 大分トリニータ

 控えとなっていた間、井上は「外から試合を見ることが増えたときに、チームに足りないところは何かを探し、自分ができることを考えた」と腐ることなく、矢印を自分に向けた。チームが目指す「ボールを保持するサッカー」は実現できているが、勝てないもどかしさを感じていた。「どのチームより技術で上回っているが怖さがなかった」。うまさと強さは別物と気づいた井上は、「相手の陣形をドリブルで壊すプレーをしなければいけない」と結論に至った。

 

 17節の岡山戦から先発に復帰した井上は、「自分の武器であるスピードを生かして得点に絡むプレーがしたい。例え相手が対策を取っていても、強引にでも仕掛けたい」と果敢にドリブル突破を仕掛けた。攻める姿勢を貫き、18節秋田戦では今季初ゴールを決めたが浮かぬ表情だった。「勝ちたい思いが強くても、勝たなければ意味がない。どうにかしてチームを上向きにしたい」との決意に、大きな期待を寄せたい。

 

 

今季初ゴール後も笑顔はなかった

 

 

写真は全て大分フットボールクラブの提供

(柚野真也)

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