大分トリニータ 優れた展開力と守備力を兼備 エドゥアルド・ネットが新風を巻き起こす

2022/04/09
  • 大分トリニータ

 「コンディションは徐々に上がっている」と本人が話すように、『助っ人外国人選手』として本領を発揮しつつある。ボール回しの練習では視野の広さと卓越した配球力の片鱗を見せ、試合では7節仙台戦で途中出場ながら、あいさつ代わりに豪快なFKを直接たたき込んだ。今季大分トリニータに途中加入したエドゥアルド・ネットが、チームの起爆剤となりそうだ。

 

 開幕からカップ戦を含めた11試合、ここまで思うような結果が出ていない。「予想外の序盤戦」となったチームは、オフを2日挟み始動した。下平隆宏監督は「毎試合失点している守備の確認を徹底したい」と話し、10日から始まる9連戦に向けて「巻き返しの期間」と位置付けている。

 

 その反撃のポイントとなるのが、攻守の要となるボランチ。これまではゲームメーカータイプの下田北斗と小林裕紀がスタメンを張ってきたが、そこにネットが加われば戦い方の幅が広がりそうだ。足下の技術と球際の強さを兼ね備えたレフティーは、最終ラインの前でスペースを埋め、ビルドアップの場面では柔軟にポジションを変えながら攻守の中継地点となる。中盤の底から攻撃のスイッチとなる縦パスを入れてギアチェンジができるネットのことを、下田は「独特のリズムがあり、ブラジル人特有の意外性のあるプレーが多く、チームのリズムをつくる」と評する。

 

コンディションは上向きのエドゥアルド・ネット

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ