トリニータ 混戦の昇格争い このチャンスを逃したくない

2017/10/06
  • 大分トリニータ

 今季はメンバーをある程度固定して戦ってきたからこそ、攻守においてスタイルが構築できた。ただ、これから厳しい終盤戦を戦うチームが加速するためにはバックアッパーの奮起が必要だ。片野坂監督は「途中で入ってくる選手が勢いを与えてくれれば、それが伸びしろになる」と語り、山岸も「試合の途中からピッチに立つ選手に求めるのは、勢いをもたらしてくれること」と口を揃える。

  

 主力のけがなどで不測の事態が起きたとき、回復を待っていればシーズンは終わってしまう。鈴木惇は累積警告が3枚でリーチの状態で、鈴木義宜、福森直也、後藤優介は2枚。代役の奮起がなければ確実に下降線をたどるだろう。今こそ“新たな刺激”が求められている。

 

 途中出場が多いが、後藤に次ぐ得点源として力をつけている伊佐耕平は攻撃のジョーカーだ。テクニックに優れ、ドリブルで単独突破できるブラジル人アタッカーのシキーニョも試合の流れを変えることができる。ふたりとも先発出場できる実力を持ち、誰もが認めるムードメーカーの活躍は、チームの雰囲気を明るくしてくれるはず。両サイドでサイドバック、サイドハーフもできる岸田翔平。ボランチだけでなく最終ラインのどの位置に入っても計算できるファン・ソンス。バックアッパーたちがポジティブなサプライズを起して、J1昇格プレーオフに進出して、一気に駆け抜けたい。

 

攻撃のジョーカーの役割を担う伊佐

 

(柚野真也)

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