大分トリニータ 内容を結実できず3試合を終えて未勝利 

2022/03/11
  • 大分トリニータ

 リーグ戦3試合を終えて未勝利。内容と結果のギャップに苦しめられ続けている。はっきり言えば、内容は開幕戦から悪くない。今季、チームが目指すスタイルがピッチ上で体現されており、見ているサポーターにもしっかり伝わっている。試合後に毎回、ゴール裏から送られるのは、熱闘をたたえる惜しみない拍手であることが、何よりの証明だろう。

 

 「昨年との違いはボールを奪う位置」と下平隆宏監督が明かす通り、布陣が4−3−3になってから、ボールを失った瞬間に、奪えそうならすぐに奪い返しに行く意識が強くなった。3トップになったことで前線からのプレスがかけやすくなり、高い位置で奪い返せば、そのまま攻撃につなげやすくなった。

 

 ただ、前に人数をかけている分、自分たちの最終ラインが手薄になるケースも多く、簡単に失点する場面が目につく。中盤を省力してロングボールを放り込まれたり、カウンターからドリブルで独走を許したりすることもある。そのあたりは「攻守のバランスを考えなければいけない」と下田北斗。最終ラインとトップ下の選手の間に位置する下田の両脇のスペースを狙われることが多く、そのスペースを、トップ下もしくはサイドバックの選手が、動きがかぶらないように埋める必要がある。連動性は徐々に良くなっているが、「試行錯誤は続いている」(下田)。

 

攻守のバランサーとなる下田北斗

 

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