大分トリニータ 形になりつつある新システム、攻撃意識を高め得点力アップを目指す

2022/02/10
  • 大分トリニータ

 現システムの導入に伴い、昨季までは相手ボールになった際、まずは陣形を整えてセットしていた守備のやり方が、今季はボールを失った瞬間にプレスをかけて奪い返すことが徹底されている。下平監督は「あくまで自分たちの攻撃を長くするための手段の一つだが、高い位置でボールを奪い返せばゴールへの距離が近く、得点のチャンスは増える」と話す。より連動性が求められるが、練習を重ねるごとに息は合ってきている。

 

 ポジション争いは横一線で、増山朝陽は「監督が代わってポジション争いはヒートアップしている。レギュラーは誰も確定していないので活気がある。監督は『(イングランド・プレミアリーグの)マンチェスター・シティのような、前から守備をして、攻撃的なサッカーをしたい』と言っている。目指すサッカーが分かりやすく、僕としては伸び伸びプレーができている」と手応えを語るように、明確な方向性の下、個々の長所を生かそうと、活気のある練習を続けている。「厳しさと競争」。下平監督の狙い通りに、準備は進んでいる。

 

狙いを明確にして戦術浸透を図る下平隆宏監督

 

 

(柚野真也)

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