大分トリニータ 下田北斗 目覚めた自我、トップギアで突っ走る

2022/01/26
  • 大分トリニータ

 昨季までの下田はバランスを第一に考え、周りとうまく連係しながら、自分だけでなく味方の良さを引き出す選手だった。守備では、味方にボールを奪わせようと相手を追い込み、奪った後に素早く攻撃を展開するために、自分がパスを引き出すポジションに動いた。チーム全体を見渡す司令塔として、左右にパスを散らし、ワンタッチでのバックパスでリズムを作った。

 

 しかし、今季は定位置たる中盤の底から、より前線に近いポジションへ主戦場を移しそうだ。「攻撃的な特徴を生かすために、なんでも自分でできる選手になりたい。得点、アシストにこだわりたい」。思い描くのは昨年の天皇杯準決勝、決勝のイメージだ。「降格させた責任はあるが、いい形で終われた」。ゴールに近いポジションで、得点に直結するプレーができた手応えがある。DFを凍りつかせるスルーパスにとどまらず、ドリブルでボールを運び、ゴールが見えればシュートを狙う。より攻撃的なスタイルに変貌しようとしている。今季は新しい下田北斗が見られそうだ。

 

「得点、アシストで結果を残す」と語った

 

 

(柚野真也)

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