トリニータ 新戦力チェック 新しい風は吹いたか!?

2021/03/04
  • 大分トリニータ

FW藤本一輝

 

 

 昨季は特別指定戦選手としてリーグ、カップ戦の計6試合に出場した大卒新人。今季はけがでリハビリスタート。ピッチに立つのはまだ先かと思われたが「コンディションは万全ではない」ながらも、カップ戦で早くもプロデビュー。先制ゴールを記録するなど大学屈指の点取り屋は得点力の高さを実証した。「プロ初ゴールを決めたがチームが勝てなかった」と笑顔を見せることはなかったが、「これまで頭で決めることは少なかったがバリエーションが増える」と手応えを感じた様子。得意のワンタッチゴールはサイド攻撃の多い大分のサッカーにフィットしそうで、鋭い突破も再三見せた。シーズン序盤に得点できたことで気持ちは楽になった。このまま勢いに乗れば、ブレークの可能性も十分ある。

 

DF坂圭祐

 

 

 3バックの真ん中に配置されたリーグ開幕戦。GKを組み込んだ攻撃の組み立てでは、前任者ほどスムーズなパスの起点にはなれなかった。前線からのプレッシャーが強かったこともあるが、苦し紛れのパスを蹴り込むことが多かった。それでも集中力を切らさず、1対1の場面では無難に対応。先に失点を許したが最少失点で試合を終わらせた。

 攻撃においては今後の期待値は高まった。同点弾を導いた精度の高いロングフィードは、形勢を一発で逆転するものだった。パスを受けた井上健太は「(サイド奥のスペースが空く)あの形になれば坂くんから(パスが)来るのは分かっていた」と練習通りのプレーが試合で出たようだ。自らの武器に確信を得た大分デビューだったに違いない。

 

 

(柚野真也)

 

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