トリニータ 覚醒せよ!生え抜きストライカー後藤優介

2017/08/02
  • 大分トリニータ

後藤優介はゴールを奪うストライカーだ。

ただ、その呼称の前にエースという言葉がついていない。

昨季は1得点差でJ3リーグ得点王を逃したが

14得点でJ2昇格の立役者となった。

エースとして責務を果たしたが本人はそうは思っていない。

「大事な場面で勝負を決めるのがエース」

描くエース像に近づくためにゴールを量産する覚悟だ。

 

 

ゴールへの姿勢、意識が変わった

 

――今季は全試合先発出場していますが、現在のコンディションは?

「夏に入り少しバテているけど悪くはないです。練習量は監督が考えて調整してくれているので問題ないし、コンスタントに試合に出ている方がコンディションを整えやすいです」

――コンスタントに試合に出られている理由は?

「ケガなくやれていること、チームのサッカーを理解して自分の特徴を出せているところですかね。それと食事には気を付けています。しっかり三食とり、お菓子を食べないとか。夏バテ対策としては水分と塩分をとるとかですね」

――現在12得点でJ2リーグ得点ランキング4位。そのうちハットトリック2回と好調ですね。

「ここ4試合は得点できていないし、固め取りばかりなので、チームを勝利に導くという点ではコンスタントに1試合1点取りたいです。そのためにはシュート意識を高めなければいけない。シュート数が増えれば、もっと点が取れるとも感じています」

――とはいえ、ゴール前に顔を出す回数は増えています。

「そこは意識が変わりました。FWはゴール前が仕事場。そこで、いかにボールを受けられるかが大事だし、動きの質が良ければ点にもつながる。だから、ゴール前に顔を出すプレーを増やそうとしています」

――以前は起点になることを意識し過ぎて悩んでいた時期もありましたが、吹っ切れた印象です。

「吹っ切れたというよりは、ゴールへの姿勢、意識が変わりました。今まで(シュートを)打っていないところで打てるようになった。それが一番大きいです」

――考え方が変わったのは、いつ頃からでしょう?

「昨年からですかね。片野坂監督やコーチから『もっとゴール前に入っていけ』とか『もっとシュートを打て』とずっと言われていました。それが整理できて、迷いなく打てるようになった。シュートを打った方が自分のリズムを作りやすいし、打つことで相手も対応しにくくなる。自分のプレーの選択肢が増えて、それから気持ち良くサッカーができるようになったかな」

――それまでは?

「考え過ぎて自分を出せていないところもありました」

――今は、伸び伸びとプレーができていると。

「昨年結果が出て自信を持てるようになり、思い切ったプレーができています。今年はカテゴリーが上がり、どれだけできるか不安はあったけど迷いなく(プレーが)できています。それに周りの選手がボールを収めてくれるので、自分はゴールだけの意識が強くなりました」

 

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