2020ルーキーファイル(トリニータ) “ワンチャン”をつかみ、成り上がる羽田健人

2020/05/08
  • 大分トリニータ

 昨年の2月に大分トリニータのトレーニングキャンプに呼ばれ、仙台との練習試合でのパフォーマンスが評価されたDF羽田健人。試合直後に強化担当からプロ内定を打診され、その後は強化指定選手として公式戦に1試合出場した。今年1月にプロキャリアをスタートした大卒新人は、慌ただしかったあっという間の1年間から一転して、コロナ禍で自粛を強いられるなか、自分と向き合う時間を大切にしている。「大学の同級生は社会に出て仕事をしている。自分は何もできていない状況に不安はあるが、今後プロで活躍するために必要なことを考える時間に使いたい」と話す。

 

 “ワンチャン”をものにした練習試合の仙台戦は、「“過去イチ”のプレーができた」と振り返る。相手のロングボールが多かったこともあり、ヘディングで外国人選手にも競り負けなかった。エアバトルを得意とする羽田の特徴を発揮しやすい戦況だったが、今は違う。「当時は相手のエースを抑え、攻撃をクリアするだけで良かったが、今はその後の攻撃の組み立てなど、やることが多い。これらを全てできた上で、ミスなく安定したプレーをしなければ通用しない」と冷静に分析する。参考にしているのはチームメートのMF小塚和季のプレー。ポジションは異なるが、常に数手先を考えたプレーは教科書となっている。「パスを受けてほしいところに必ずいる。一緒にプレーしていてやりやすいし、安心してパスを預けられる。あんなプレーをできるようにしたい」

 

今季の目標は1試合でも多く試合に出ること

 

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