【動画】トリニータ 「上を向いて歩いてほしい」 MF島川俊郎
2020/04/29
- 大分トリニータ
自らが置かれている状況が、9年前の東日本大震災の頃と重なり、頭によぎる。「高校を卒業してプロに入って3年目。試合にも出ることができず、何も発信できなかった。今は少しずつ試合に出るようになり、サッカーだけでなくファンやサポーターが喜んでもらえているのかな」とSNSをうまく活用している。もちろんプレーで期待に応えることも忘れることはない。「頑張ろう!なんて偉そうなことは言えない。僕は僕なりに、全力で走り切り、プレーすることを約束したい」と強い思いを示す。
昨季、大分に加入して22試合に出場。派手さはないがツボを得ている。そんな活躍だった。適切なポジショニングと優れた危機察知能力で、ピンチの芽を摘み続け、チームの勝利に貢献した。J1から3つ下のカテゴリーとなるJFLを経験した苦労人だ。愚直にコツコツと歩を進めたからこそ語る言葉も実直だ。
全国高校総体が中止となった高校生にメッセージをと問われ、こう答えた。
「辞めずにコツコツと続けることで見えることがある。絶対に諦めずに続けてほしい。僕はサッカーを辞めようと思ったことが何回も何百回もあって、どれだけ楽になれるかと思った。でも諦めずに毎日、真面目に続けたからこそJ1でプレーでき、ようやく自分の存在が見え始めた」
目標を見出しにくい状況であるが「上を向いて歩いてほしい」と話した。
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Jリーグ再開後は全力でプレーすることを誓った
(柚野真也)