トリニータ 片野坂知宏監督、思い語る。「トリニータのある生活が戻ってきてほしい」

2020/04/16
  • 大分トリニータ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月25日から段階的に公式戦の再開を予定していたJリーグは、再開時期を白紙に戻した。この発表を受け、大分トリニータは今月19日までグラウンドでの自主トレーニングを含め全ての活動を中止。選手やスタッフらに最低限の外出を除いた自宅待機を求めている。

 今後の取り組みについて15日、片野坂知宏監督がテレビ会議システムによる取材に応じた。「チームとして20日の練習を再開しようと考えていたが、大分県でも外出の自粛を呼び掛けているので考え直さなければいけない。個人的には活動休止期間を延長しなければいけないと思っている。選手も公式戦が再開するのか不安視している」と苦しい胸の内を明かした。

 

 公式戦再開後の日程や、今季は降格がなくなるなどレギュレーション(規定)が変更されるが、「今季の目標の6位以内は変わらない。必ずJリーグは再開すると思っているので準備したい。積み上げた戦術がある程度あるので体のフィジカル、コンディションを含めて作り直す。戦術においても、もう一度整理する必要がある。降格がないことは大きいが試合自体を壊したくない。選手選考も(若手を思い切って起用するなど)考えることはあるが、勝つためのメンバーを選考する。これまでと同様に選手の状態を見極めることが重要」と話した。

 

 片野坂監督自身も自宅での待機が強いられているが、「Jの見解を見たり、聞いて、他のチームの動向もチェックしている」と情報収集に努め、普段はしない料理で気持ちを紛らわせ、映画や本などを読んでいるという。選手には、不要不急の外出を避け、自宅でできるトレーニングを課して再開の準備をするように伝えている。ファン、サポーターに対しては、「今は自分自身の健康、大切な人を守る行動をしてほしい。一緒に事態が収束することに努めてほしい」と力強く呼び掛けた。公式戦再開後には、「トリニータのある生活が戻ってきてほしい。われわれはその時にアグレッシブに戦う姿を見せたい」と語った。

 

テレビ会議システムでの取材に応じた片野坂知宏監督

 

 

(柚野真也)

 

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