トリニータ 全身全霊でゴールを死守する高木駿
2019/11/17
- 大分トリニータ
高木は何が優れているのかと問われれば、とにかく気持ちが良いぐらい一生懸命なのだと答える。ハイボールの処理一つとっても、バスケットボールのリバウンドのようにもぎ取る。守備範囲は広く、ペナルティーエリアを出て攻撃の芽を摘む。飛び出し過ぎて失点に絡んだプレーもあるが動じることはない。攻撃においても、パサーならいざ知らず相手を引きつけて慌てずパスを散らす。
「ミスをしないキーパーなんていない。キーパーは悲壮感を出したら終わり。ミスした時こそ気丈に振る舞う。あのミスは仕方ないと思わせるくらいないと。僕はミスした次のプレーこそ、大胆に積極的にプレーするようにしいている。ミスを恐れないでチャレンジした方が事はうまく運ぶもの」
片野坂知宏監督が持ち込んだ攻撃的なサッカーにやりがいを持って取り組んでいる。高木はすがすがしいくらい吹っ切れている。ミスを恐れぬ果敢なチャレンジ。判断の潔さには目を奪われる。「今季残留できたことを自信につなげるためにも、いい終わり方をしたい」。全身全霊を傾けて、大分のゴールを決死の覚悟で守り抜く。
大分で自分を表現できるサッカーに出合えたと話す
(柚野真也)