音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
2025/06/26
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副部長の永徳舞稟(えいとく・まりん、3年)も、「ブレスの意識や声出しを取り入れた練習で、今まで気づかなかった発見がある。吸収できることが多く、今年は特に結果にこだわりたい」と意欲をみせる。二人に共通するのは、音楽の楽しさをかみしめながらも、高い目標を掲げている点だ。
そうした姿勢の背景には、昨年の第61回大分県吹奏楽コンクールでの銀賞という悔しさがある。もちろん誇るべき成果だが、「目指していた金賞には届かなかった」と台野。自由曲の表現や演奏の完成度において悔いが残り、「この後悔を二度としたくない」と語る言葉には、チーム全体の思いがにじむ。
かがわ総文祭の舞台に立つことが決まっている今年。音楽を純粋に楽しみ、仲間と音を重ねる喜びを大切にしながら、結果にも真摯に向き合う。別府翔青高校吹奏楽部は、変化への柔軟さを胸に、新しい音を紡ぎ続ける。
かがわ総文祭に向けて結果を求める
(塩月なつみ)