音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】

2025/06/26
  • 新着

 別府翔青高校吹奏楽部は、今年1月にあった第28回高文連ブラスカーニバルのマーチング部門で金賞を受賞し、7月の全国高校総合文化祭(かがわ総文祭)への出場を決めた。部員45人が在籍する同部は、本年度、着任した中村慎之介教諭の指導のもと、さらなる飛躍を目指している。

 

 中村教諭は、前任校で吹奏楽部を複数回全国大会に導いた経験を持つ。日々の練習では、基礎の呼吸法から徹底して指導し、「演奏は準備で決まる」という信念で技術と意識の両面を高めている。また、楽曲の世界観を体得するために言葉を当てはめて歌う「オノマトペ練習」など、表現力向上のためのユニークな練習方法も取り入れている。「勢いだけでなく一音一音に心を込めて。音を大切にする姿勢を忘れないでほしい」と語る指導には、音楽に対する深い愛情がにじむ。

 

 新たな体制となった今年、部員たちは確かな変化を感じている。部長の台野結陽(だいの・ゆうひ、3年)は「最初は練習方法の違いに戸惑ったが、自分たちの音が変わっていくのを感じている」と語る。楽譜を「演奏する」だけでなく、音楽を「表現する」ことに意識が向くようになったといい、その表情には充実感が浮かぶ。

 

呼吸法やオノマトペ練習を取り入れ、新たな音楽をつくっている

 

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