吹奏楽 演奏と動きを調和させ、観客を魅了する大分西高校
2021/09/23
限られた練習時間の中で、演奏と動きの調和を追求してきた。演奏をなおざりにしては、観客が聴いて楽しむことはできない。「基礎を徹底して、当たり前のことが当たり前にできるように演奏はこだわった」と部長の岡沢美空(2年)。もちろんドリルと呼ばれる図形をメンバー全員で展開できるように、音のタイミングにあった動きを繰り返す。「筋トレや柔軟を練習に取り入れ、体力の強化もした」と桑原先生。きつい練習に弱音を吐く生徒もいたが、ひと夏を越えてたくましくなった。
1年生の多くは高校から吹奏楽を始めたため、楽器を演奏することに手いっぱい。さらに歩きながらの演奏やダンスに四苦八苦したが、ようやく形を成した。岡沢は「九州大会までに細かなところを追求したい」と話し、桑原先生は「ここからは自分たちの殻を破ってほしい。破天荒でいい。守りに入らず演奏してほしい」と気負わず、最大限の力を出し切ってほしいと求める。地元で開催される九州マーチングコンテストで「爪痕を残す」と全部員が決意を語った。
大分西高の名前を印象づけたいと意気込む
(柚野真也)