3年生、夏物語2023 ホッケー女子 日の丸を背負い、全試合で得点を狙う松村瑞羽(玖珠美山3年) 【大分県】
2023/09/03
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当初はスティックさばきの技術差に落胆した。「自分はホッケーの才能がない」と落ち込む日々が続いたが、練習後に1時間半の自主練習を課した。サッカーを始めた頃もうまくボールを扱えないことはあったが、基礎である「止める、蹴る、運ぶ」練習を何度も繰り返し、体に染み込ませた。サッカーの経験をホッケーに置き換え、地道な練習を繰り返す。3カ月経った頃には、スティック1本でドリブルやパスを重ねて、電光石火のごとくシュートを放つホッケーの魅力に取りつかれていた。
試合に出るようになってから、点取り屋の能力が覚醒するまでに時間は要さなかった。前線からボールを追い、奪ったら自らドリブルで運び、シュートを放つ。攻撃的なプレーは日本代表関係者の目に留まり、昨年10月に初めてU-18日本代表の合宿に参加して以降、継続的に選出されるようになった。代表の活動は松村の才能をさらに引き出した。「技術が高く、プレーの質も高い。パスの精度、決定力。あとは攻めだけでなく守り。相手より一歩先に戻れていたら防げたというのを一緒にプレーしていて感じた。代表の選手はそういった細かい部分をしっかりできている」とディテールにこだわるようになった。
日韓交流試合では「全試合で得点を取る」と宣言。推進力をアピールし、U-21ジュニア日本代表、そしてシニア日本代表「さくらジャパン」で五輪出場を目指す。
「日韓交流試合では全試合で得点を決めたい」と語った
(柚野真也)