県スポーツ少年団駅伝交流大会 男子 豊後高田陸上クラブが連覇達成 【大分県】
陸上競技
滝尾陸上クラブ スポーツ少年団駅伝交流大会3連覇
2月11日に大分市内で開催された「第26回県スポーツ少年団駅伝交流大会」女子の部で滝尾陸上クラブが3年連続3度目の優勝を果たした。選手の急な体調不良によりオーダー変更を余儀なくされるアクシデントに見舞われたが、選手層の厚さで見事にカバー。2区で7人抜きの活躍を見せたキャプテンの西田雅(滝尾小6年)も「少し不安もあったが6年生に任せてという気持ちで走った。7人抜きよりみんなで団結して優勝できたことがうれしい」と笑顔を見せた。
同大会ではオープンの部に出場した滝尾陸上Aも2連覇を達成、男子の部でも準優勝を手にしている。
創部8年目を迎える滝尾陸上クラブは、小学1年生から6年生までの男女58人が所属する大所帯。ここ数年でメキメキと力を伸ばし、学童駅伝やクロスカントリーリレーといった県内の大会で常勝チームになるなど、実績を重ねている。
強さを生み出しているのは選手たちの人間性にスポットを当てた滝尾陸上クラブならではの指導方針だ。河野富穂監督は同クラブを「中学、高校へ向け子どもたちの土台を作る場」と位置付け、まずは“心の土台”をつくるために8つの約束を徹底させる。
(1)目標をたてる(2)大きな声で挨拶をする(3)人の話を聞くーなど。
当たり前だと思うことでも声に出し、意識することで子どもたちは見違えるように変わっていくのだという。
女子の部で3年連続3度目の優勝を果たした
毎週火・木・土に行う練習では、“体の土台”づくりに励む。走る前のストレッチやミニハードルにたっぷり時間をかけ、週1回は柔軟性を向上させるために太極拳を取り入れるなど、あらゆる方面から基礎力の強化を行う。
「心と体の土台を整えるだけで子どもたちは驚くほど伸びる」という河野監督の言葉を体現するように、選手たちは素質に関係なくめざましい成長を遂げ、それが選手層の厚さにつながっている。
現在は3月に行われるトラック競技の大会へ向け練習に余念がない。河野監督が「経験に勝るものはない」と話すように、選手たちはさまざまな大会を経るごとに、走る楽しさに目覚め、勝つ喜び、負ける悔しさを知り、勝ちたいという強い思いを育む。その思い=向上心こそが滝尾陸上のさらなる強さを生み出す源となる。
指導方針は「心と体の土台を整える」
(甲斐理恵)