
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
全国高校総体柔道競技
8月11日 レゾナック武道スポーツセンター
女子78キロ超級 準々決勝
礒崎心音(国東) 技あり 荻野友里(東京・国士舘)○
「目標は昨年の成績(全国高校総体3位タイ)以上。日本一になる」と強い思いで畳に上がった。柔道女子78キロ超級に出場した礒崎心音(国東3年)はこの1年間、柔道のために全ての時間を費やした自負がある。田川晋治総監督は「真面目で練習熱心。指導者のアドバイスを聞く耳を持ち、地元開催となる全国高校総体で日本一を本気で目指していた」と見守った。
試合の前々日にあった団体戦は5位タイ。「みんなの力で勝ち取った」と勝利に貢献した礒崎は、調子は悪くはなかった。ただ、昨年から全国で結果を出した礒崎に対し、対戦相手は対策を練る。簡単に組み合わない選手、虚をつき前に出てくる選手。それでも準々決勝に進出したが、「正直やりにくかった。後手後手になった。焦って攻めたとことで隙が出た」(礒崎)。終了間際に投げられ5位タイに終わった。
全国高校総体では個人、団体で5位タイとなった
畳から降りた瞬間、「期待に応えることができなかった。申し訳ない。悔しい」と大粒の涙がこぼれた。思うような結果にはならなかったが、この1年間の「本気」は形となった。全力で段取りに打ち込み、端から見ればけんかに見えるほど激しいときもあった。鬼気迫る稽古で得意の払い腰、大内刈りなど立ちの技に磨きがかかり、粘り強さも出た。田川総監督は「この1年間で大きく成長した。まだまだ成長過程であり、もっと強くなれる」と語る。
すでに大学関係者の目に留まっており、「重量級でありながら器用で感覚がいい。(自分の柔道を)研究された相手と試合をしたときの返し、対応ができれば日本一はもちろん、世界で勝負できる」と太鼓判を押す。礒崎は「高校で日本一になれなかったので大学チャンピオンを目指したい。その先は・・・」。明言は避けたが世界で勝負する準備はできている。
次の目標は大学チャンピオン
(柚野真也)
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