県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
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夏の全国高校野球大分大会開幕 それぞれの思いあふれる 【大分県】
第106回全国高校野球選手権大分大会が始まった。6日に大分市の別大興産スタジアムで開会式があり、それぞれの思いがあふれた。
選手宣誓では朝田遥斗(中津北3年)が「感謝の思いを白球に込め、伝える大会にしたい。今までやってきたことに自信を持ち、唯一無二の仲間たちと最後まで全力で泥くさく戦い抜くことを誓います」と力強く宣言した。
入場行進を先導した渕野詩(大分豊府3年)は、小学3年で野球を始め、小、中学時代はエースとして活躍。高校では女子部員として制球力を生かしたストレートを武器にマウンドに上がった。規定によりプレーすることはかなわなかったが、これまで戦ってきたチームメート、ライバルたちと同じグラウンドに立った。「練習試合で投げるより緊張した。3年間の高校野球は終わるけど、これからも野球は続けたい」と野球への熱い思いを語った。
選手宣誓をした朝田遥斗
司会を務めた後藤萌乃夏(大分雄城台3年)と松本里桜(由布3年)の両マネージャーは、「一生の思い出になった。無事に開会式を終えてホッとしている」(後藤)と大役から解放され、ほっと一息。「3年間マネージャーをして良かった。選手のみんなには最後まで全力でプレーして、これまでやってきたことを出し切ってほしい」(松本)とエールを送った。
国歌と大会歌を独唱した鈴木心毬(芸術緑丘2年)は、多くの観客が見守る中、美声を披露した。「全方向に選手や観客がいて、その前で歌う喜びを感じた。貴重な経験をした。これまでと違った表現ができたと思う」と来月から始まるウィーンでの短期留学に向けて、新たな刺激を受けたようだ。
夏の甲子園出場を懸けた球児たちの熱い夏が始まり、6、7の両日で4試合が行われた。日程が順調に進めば今月25日に決勝が行われる予定となる。
開会式の司会を務めた後藤萌乃夏(右)と松本里桜(左)
(柚野真也)