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3年生、夏物語2026 ソフトテニス女子 明豊 初の8強進出 強豪への第一歩 【大分県】

3年生、夏物語2026 ソフトテニス女子 明豊 初の8強進出 強豪への第一歩 【大分県】

全国高校総体(近畿総体2026)
7月30日~8月3日 京都府・三段池科研電機テニスコート
ソフトテニス女子団体
準々決勝 明豊0―2須磨学園(兵庫)
3回戦  明豊2―1相洋(神奈川)
2回戦  明豊2―1脇町(徳島)

 明豊として初めて全国高校総体のソフトテニス女子団体で8強入りした。実業団チームを率いた経験のある西村知樹監督の下、春先の全国高校選抜大会でも初めてベスト8の壁を破った。目標に掲げた「日本一」には届かなかったが、3年生を軸に着実に強豪チームへと力を付けている。

 3年生は、2024年5月に就任した西村監督体制の1期生に当たる。コートを離れれば父親のような優しさを見せる西村監督だが、指導になると一転、過酷ともいえる練習量と質を求める。選手らは互いに助け合う気持ちを大切にし、弱音を吐かずに食らいついた。

 それまでの明豊は九州大会で結果を残しても、全国大会になると経験不足が響いた。エースの片山伊織ら3年生は1年時の秋から、関東や関西、四国などに遠征をし、強豪大学や全国高校総体上位常連校と練習試合を重ねることで、全国レベルとの差を肌で感じてきた。その差を埋めようとする気持ちが厳しい練習に取り組む原動力になった。

全国高校総体で明豊初のベスト8入り

 西村監督は「シード校が全国高校総体を制する傾向が強い」という女子の勢力図を念頭に置き、全国高校選抜大会でベスト8入りを前提条件とした。目論見通り、全国高校総体はシード校として臨んだ。「日本一を夢物語にしない」という決意の表れでもあった。

 登録選手8人のうち、3年生はキャプテンの片山と久保日葵、中嶋恋暖、木村哩々の4人。準々決勝は、優勝した須磨学園(兵庫)との大一番だった。1ゲームを相手に取られて迎えた2ゲーム目、片山、西村京栞(2年)ペアが踏ん張り3―0でリード。もう1ポイントを取れば勝てると意識から受け身に回り、3―4で逆転負け。「もっとやれた」という悔しさが残る大会になったという。

 新チームからキャプテンになる次期エースの諏佐杏(2年)と西村は熊本県八代市の中学校出身。全国高校総体で京都入りした後に、地元が震災に見舞われた。団体戦前、全員で「この1球を熊本に!」と腕に書き、熊本へエールを送る大会にしようと誓い合った。精神的に落ち込みながらも懸命に戦う2人を支えた。

新チームキャプテンの諏佐

 頼もしい1、2年生が成長した。明豊中時代から西村監督の指導を受けている鹿野叶恵(1年)は後衛のエース。諏佐は「最大の強みは、お手本になる3年生の存在。部員同士でコミュニケーションが取れているし、監督との距離感もいい。新チームはまた新しい形を一つ一つ作っていきたい」と誓う。日本一へ。3年生の思いを込めたバトンは後輩へと引き継がれた。 (坂本陽子)


大会結果