国スポ九州ブロック サッカー少年女子 個性を束ねて九州決戦 狭き2枠をつかみ取れ 【大分県】
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JFLのヴェルスパ大分が、今季最初の公式戦で鮮やかな勝ち名乗りを上げた。天皇杯1回戦でJ3高知と対戦し、3―0。カテゴリーが一つ上の相手に対し、守備の粘りと後半の修正力を示した。
前半は簡単ではなかった。高知の4バックに対して前線からのプレスが思うようにはまり切らず、ボールを持たれる時間もあった。それでも田中博監督が試合前に求めたのは「堅実に戦うこと」。最終ラインを中心に大きく崩れることなく、0―0で折り返した。
流れが変わったのは後半だった。高知が3バックへ変更すると、ヴェルスパの守備配置とかみ合った。田中監督は「正直、ラッキーだと思った」と振り返る。相手と立ち位置が明確になり、前からの圧力を強めやすくなった。
後半14分、その狙いが実を結ぶ。国分龍司のパスに抜け出した金崎夢生のクロスに武沢一翔が右足で先制した。これまで中盤での出場が多かった武沢は、この日はトップ下の位置でプレー。「点に絡みたい気持ちはかなりあった」と、その思いを結果につなげた。

ヴェルスパはその後も勢いを緩めない。30分に国分が追加点を奪い、終了間際には布方叶夢が3点目。練習試合では得点不足に苦しんでいただけに、セットプレーではなく流れから3得点を奪ったことは大きな収穫だった。
守備でも進歩を示した。今季から本格的に取り組む3バックは、試行錯誤の最中にある。キャプテンの藤崎将汰も「不安が残るところもあった」と明かす。それでも大事な公式戦で無失点。藤崎は「今日の試合がこれからの最低限になるようにしたい」と表情を引き締めた。
3―0というスコアだけを見れば快勝だが、選手たちは浮かれていない。武沢も「完成度は全然高くない」と言い切る。前半にはプレスに出るのか、構えるのかが曖昧になる場面もあった。それを試合中に修正できたことに手応えはあるが、次は最初からできなければならない。

田中監督も90分間ただ前から追い続けるのではなく、守備ブロックをつくる時間と前へ出る時間の使い分けを重視する。練習試合でハイプレスを続け、大量失点した経験もあった。その失敗を材料に、「どのエリアで、どう守るか」を整理してきたことが高知戦につながった。
次戦は敵地でJ1福岡に挑む。藤崎は「J1とかJFLとか関係なく、真っ向勝負で勝利をもぎ取りたい」と言い、武沢も「出せる力をすべて出したい」と目を輝かせる。高知戦で得た手応えを自信に変え、格上撃破へ挑む。 (柚野真也)
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