
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
最前線の長沢駿から最終ラインの坂圭祐までの“新センターライン”で真ん中を担うのがMF下田北斗だ。躍動感あふれる守備と正確なロングキックが持ち味の左利きのダイナモ(発電機)の主戦場は、長沢と坂をつなぐ中盤の底のポジションになる。大卒新人として甲府からキャリアをスタートし、湘南、川崎と渡り歩き、プロ8年目は4クラブ目となる大分で新たなスタートを切る。移籍について下田は「環境が変わるのは大変な面があるが、行った所でいろんな考え方を持った選手、スタッフに出会えるのは人生の幅が広がる。そこでしか得られない経験があり、トータルで考えたら得るものは大きい」と語る。
開幕まで1週間となり、「あっという間だった。チームとしてのやりたいことは理解したつもりだが、試合をやってみないと分からない。手応えはあったり、なかったり」と手探りは続いている。チームに合わせることが絶対と前置きした上で「チームスポーツだけどプロサッカー選手は個人競技。自分の良さを出さないと評価は上がらない。でも独り善がりになれば評価は下がる。バランスを見つけるのが大事」と自分の居場所をつくろうとしている。
攻守の要として期待される下田北斗
「独り善がりにならず自分の良さを出す」。それは昨季の王者・川崎の一員として3年間で学んだことだ。「川崎はチームとしての方向性を理解した上で、それぞれが自分の特徴を出して極めている。みんなが同じことをしているわけではない。優勝するチームは個々の能力が高いだけでなく、一つ一つのプレーにこだわる意識の高さがちょっと違う」。根底には強い個の集まりが強固なチームをつくるという思いがある。
片野坂知宏監督が求めるボランチは、まずは中央からの崩しをケアする守備を前提に、シンプルにサイドにつなぐプレー、味方のフォローが第2、第3のミッションとして続く。「大分はすごく戦術的なサッカーをすると思っていた。実際にプレーして(戦術が)見えてくる部分もあったが想定内。もっと理解を深め、監督の意図に合わせる必要がある」とチームを支えるプレーを目指し、そこからアレンジを加えるつもりだ。「今季の目標は全試合に出場すること」
コミュニケーションを図り、チームに溶け込む
(柚野真也)
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