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ウインターカップ県予選特集 バスケ男子① 爆発力を秘めた藤蔭が新勢力として名乗りを上げる

ウインターカップ県予選特集 バスケ男子① 爆発力を秘めた藤蔭が新勢力として名乗りを上げる

 全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ) 県2次予選が24日から始まる。1次予選から勝ち上がった4校がシード4校に挑み、その勝者が準々決勝から出場するスーパーシード4校と激突する。男子は3連覇を狙う別府溝部学園が優勝候補の筆頭だが、県高校総体でノーシードから決勝まで勝ち上がった大分上野丘など勢力図が変わってきた。第1回は、新勢力として着実に力をつけてきた藤蔭を紹介する。

 

 女子は強豪校として名の知れた藤蔭だが、男子の創部は4年前。県外から名のある監督を招き、強化を図った。優勝こそないが4強入りするようになり、何度か監督交代を経て、昨年4月に宇野輝監督が就任。チームとして規律を重んじるようになり、安定した力を発揮するようになった。新チームになってから2月の県高校新人大会で3位となり、今大会はスーパーシードとして出場する。

 

 先発5人の平均身長は180㌢を超え、県内随一の高さがあり、個人の1対1の技術は高い。新型コロナウイルスの影響でチームづくりは遅れたが、その間に長期離脱していたエースの三河原アレックス(3年)が復帰し、得点力は格段に向上した。インサイドを主体としたハイ&ローで起点をつくり、アウトサイドに展開する。3点シュートを得意とする選手やオールラウンダーの三河原が得点を重ね、攻撃の爆発力は脅威だ。夏から九州内の大学と練習試合を組んだが、攻撃は大学生相手に引けを取らなかった。

 

攻撃力の高い藤蔭

 

 課題だった守備は宇野監督が丁寧に、一から個人戦術とチーム戦術を植え付け、ようやく機能するようになった。「まだまだ戦術を落とし込めていない部分はある。ただ、全員の能力が高く、伸びしろも多い。大会までにレベルアップするだろうし、試合を重ねながら成長できると思っている」と手応えを感じている。守備システムのバリエーションが増え、失点を抑えることに成功した。

 

 初戦から「圧倒的な強さを見せつけ、勝ち上がりたい」と宇野監督。自慢の攻撃力を制限することなく、準決勝、決勝に向けて余力を残すことなど選手に求めない。出し惜しみのない潔さがある。キャプテンの大淵康太郎(3年)は「チームが同じ方向に向いているし、勝ち方が分かってきた」と自信を深めている。20代の青年監督とともに、新勢力として認知させるためには結果が必要。全国への扉をこの大会で開く。

 

勢いに乗って優勝を目指す

 

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度