
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
高校女子サッカーの2大大会となる全国高校選手権(インターハイ)と全日本高校女子サッカー選手権での上位を目指す柳ケ浦。林和志監督は「今年は強化3カ年計画の最終年、結果を求めている。ボールを大事につなぐサッカーをするために、これまでよく走った」と歩んできた日々に思いをはせた。
目標である全国大会でのベスト8に向けて、自分たちのスタイルを構築した。練習風景や選手の声から察する限り、林監督がとっぴな戦術を取り込んだ気配はない。キャプテンの山村あずき(3年)は「大まかに言えば、しっかりパスをつなぐためにチームとして仲間を助けること」と、味方の動きを引き出すランやパスを怠らないなど、基本的な動作を徹底したという。
言うはやすく行うは難し―。暑い日も寒い日も、毎日反復した練習が形となるまで時間はかかったが、声を掛け合い、意識を高く保った。3年生は、1年の頃から誰一人脱落することなく19人が在籍する。苦楽を共にした3年生の絆は深く厚い。少々の困難があったとしても乗り切れるチームワークがあり、度量がある。得点源の加藤明星(2年)、新戦力として期待される川添ゆず、イム・スヨンら1年生も迷いなくプレーできるのは、「3年生がしっかりとした土台を築いたからだ」(林監督)。
技術が高く、中盤の核となる川添ゆず(中央)
4月に1年生が14人加わり、部員は過去最多の42人の大所帯となった。毎日の練習が選手選考の場となり、練習の質が上がっている。5月の連休では広島のサッカーフェスティバルに参加し、強豪チームと実戦経験を積んだ。山村が「守備が安定している。攻撃は個々がアイデアを出しながら、いい崩しができ点が取れている」と話すように、5試合負けなしで自信を深めている。
県総体では創部2年目の竹田南と対戦するが、これまで積み上げてきた時間、選手の質と量で凌駕するだろう。「(竹田南と)練習試合をしたことがあるが、ハードワークができ、球際も厳しさがあるチーム。油断できない相手だが、今年は結果を求めている以上、負けられない」と林監督。選手に油断もなく、山村の言葉が、みんなの気持ちを代弁していた。「これから出場するすべての大会が3年生にとって最後となる。悔いの残らない試合をしたい」
部員42人、3年生が基盤を作った
県高校総体直前特集
サッカー女子 ②竹田南 新たな歴史の幕開け
(柚野真也)
地区を選択
学校名を選択