県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
九州地区高校野球大会県予選④ 大分舞鶴 投手安定、課題は好機での1本
九州地区高校野球大会県予選で見えた4強の収穫と課題④
収穫:投手3本柱が安定
課題:打力アップ
左腕エースがチームを引っ張り躍進したのが2年前。現在も投手がチームの中心にいるスタイルは変わらないが、柱が3つになったのは大きい。大会前のけがで本調子ではなかった常広羽也斗(3年)、成長著しい木村駿太朗(2年)、勢いのある新名凌馬(2年)の継投で第144回九州地区高校野球大会県予選は準決勝まで勝ち上がった。
今大会は木村がエースナンバーを背負ったが、背番号や並びが変わっても遜色ない。盤石の継投で試合をつくった。準決勝の大分工業戦も「3点以内の投手戦に持ち込めた」と麻生純一監督。狙いとする展開に持ち込んだが、好機で1本が出なかった。チームの課題と、夏に向けての強化ポイントが明確になった。
今冬はハンマーでタイヤを叩くなど、打力アップのために地道に下地づくりに徹した。同時に走力、守備力の基礎練習を徹底した成果は現れている。しっかりバットを振ることができ、好プレーが多く、エラーが少なかったことは自信となったはずだ。「夏までにしっかり個々が自覚を持ち、課題に取り組めば大丈夫」。人事異動のため今大会でチームを離れる監督の言葉を胸に頂点を目指す。
ひと冬を越えて大きく成長した木村駿太朗
監督インタビュー「最高の結果を出せる力はある」
投手が試合をつくり、勝ち上がることができた。それぞれが持ち味を出してくれたし、継投も予定通りだった。チームの課題は打力。そこは夏に向けての強化ポイント。準決勝での満塁の場面はスクイズも考えたが、クリーンアップに回ったので任せた。結果が出なかったのは、まだまだ力が足りないということ。それが分かったことは収穫のひとつ。
ひと冬を越えて守備が安定し、エラーが少なくなった。今大会は好プレーの連発だった。着実にチームはレベルアップしているし、自信につながった。地道に練習してきた成果は出ているし、伸びしろは十分ある。(異動で)チームを離れるが、夏までに課題を克服して最高の結果を出してほしい。
九州地区高校野球大会県予選
(柚野真也)