
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
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17日に高知県であった全国高校相撲選抜大会の個人80㌔級で3位タイとなった中畑良柊(中津東2年)。小兵ながら体格で上回る相手を次々とねじ伏せた。「思ったより緊張せず、新しい攻め方ができた。インターハイ、国体でもっといい結果を残したい」と笑みを浮かべた。
今大会、2回戦からの出場となった中畑は、準決勝まで危なげなく勝ち上がった。取り組み内容も良く、ひと回りもふた回りも大きな相手に「すくいなげ」「おしたおし」「よりきり」と柔軟に対応した。恒賀正則監督は「スピードでかき回した。良くも悪くも自分の型がないのが武器」と話す。
高校相撲において体重は無条件に大きなアドバンテージとなるが、170㌢、68㌔の中畑は高い身体能力で補う。低い姿勢から素早く相手の懐に入り込み、ぐいぐいと攻め込む。振られてもはたかれても、驚異の粘り腰で勝機を見出す。その取り組みは、見る者を魅了する。準決勝では取り直しの末に黒星となったが、会場からは大きな拍手が起きた。
全国高校総体、国体でも上位を目指す中畑良柊
小学校2年から相撲を始め、一瞬で勝負が決まる相撲の魅力にとりつかれた。また、大きな相手に勝つ喜びを知る。中学は相撲部がなかったためバスケットボール部に入ったが、その間も相撲への思いは強かった。「バスケのディフェンスは相撲の足の動きに似ている。腰を低く構えるところも相撲に生かせている」。日々の練習を相撲に置き換え、高校での再デビューに備えた。
高校入学と同時に相撲部に入り、体重差が倍近くある選手がぞろぞろいることに驚くも、臆することなく立ち合いのスピードに磨きをかけた。昨年6月の県高校総体では個人80㌔級で優勝し、全国高校総体にも出場した。当面の目標は増量だ。「あと10㌔は増やしたい」と毎日昼食は3合の白飯を食べることを自らに課す。食が細く、食事に昼休み全ての時間を費やす。「辛いっす」と本音がポロリ。なかなか増えない体重と悪戦苦闘する日々を過ごしている。
持ち味のスピードに磨きをかける
(柚野真也)
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