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水泳 勝負は来夏、ひと冬で飛躍の礎を築く 高野二葉(佐伯鶴城2年)

水泳 勝負は来夏、ひと冬で飛躍の礎を築く 高野二葉(佐伯鶴城2年)

 県高校新人大会水泳競技の女子自由形の3種目で優勝した高野二葉(佐伯鶴城2年)。今夏の全国高校総体(インターハイ)に出場した有望株は、夏以降も意欲的に練習に取り組んでいる。「今年はインターハイでベストタイムを出せたことは自信になったが満足はしていない。来年はインターハイ、国体、JOC(ジュニアオリンピック)で決勝に残りたい」と目標を設定し、泳ぎ込んでいる。

 

 小学生の頃から県下では名の知れた高野は、大分市の実家から毎日1時間半かけて高校に通う。中学3年の時に「自分を厳しい環境に置いて、レベルの高いところで練習したい」と迷っていたが、下城智宏監督から「お前は(闘争心のある)目がいい」と言われ、吹っ切れた。「ここで勝負しよう」と下城監督の指導を仰ぎ、実力をつけた。

 

県高校新人大会で自由形3種目で優勝

 

 

 高校1年の時は、大会前に体調を崩すことが多く、自身のコンディションをピークに持っていくことができなかった。「安定してタイムを出せるようになりたい」と、後半にタイムが落ちないように得意のキックを磨いた。足首の関節の可動範囲を広げ、筋力をつけ、体幹を鍛えた。地道な練習を苦にせず、「練習を真面目に取り組む前向きな性格が記録を伸ばした」と下城監督。

 

 2年生になり、冬場の泳ぎ込みが実を結んだ。6月の県高校総体では50m、100mの個人種目で2冠、リレー3種目で3冠と出場した全種目で優勝した。「タイムが悪いときはへこむけど、これまでの練習は間違っていないと思えるようになった」と自信を深めた。「来年は(表彰台で)一番高いところを目指したい」と、昨年同様に冬場の練習でさらなる飛躍に向けて体づくりをする。彼女にとって県高校新人大会は通過点に過ぎない。勝負は来年の夏だ!

 

全国大会で優勝を目指す高野二葉

 

(柚野真也)