
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
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全国高校サッカー選手権大会に向けて、今年も夏の強化プランと題して、第15回大分西部高校サッカーフェスティバルに参加した高校の強化計画をチェックした。第3回は大分上野丘高校。
進学校であるがゆえに6月の県高校総体を終えると3年生のほとんどの部員が部活を引退するのは恒例だ。全国高校サッカー選手権大会の県予選に向けて残った3年生は、前キャプテンのDF中津留正大、MF上野穣一郎、FW渡辺孝星の3人のみだが、新チームでも屋台骨となる。
高校に入学してから2年間、けがで思うようにプレーできずにいた渡辺は、「高校サッカーの集大成」として全国高校サッカー選手権大会への思いが強く、部活継続を選んだ。最前線の左サイドに位置することが多く、ボールを持てば縦に突破しチャンスをつくることもできれば、中央に切り込み抜群のゴールセンスで得点を狙うこともできる。島畑欣史監督が「一人でゴールまで完結できる選手」と絶大な信頼を寄せるストライカーだ。
尾崎、上野も県高校総体ベスト4で終えた悔しさを胸に、新チームを支えながら受験に向け高校生活最後の夏を文武両立で過ごす。
「新チームは1年生に頑張ってもらいたい」と島畑監督が期待するように、中学では名の知れた選手が多い。県高校総体ですでにデビューした小野泰輝(1年)は、新チームでは中盤の底に配置され、球際の競り合いでも負けない力強さを身につけている。他の1年生も「先発メンバーの半分は1年生になるかもしれない」(島畑監督)と思わせるほど猛烈にアピールしており、全国高校サッカー選手権大会県予選までの伸びしろを感じさせる。
1年生の追い上げに攻撃の核となる田原慎太郎(2年)は大きな刺激を受けており、チーム全体の競争意識が例年になく高い。チームの骨格をなす2、3年生に即戦力の1年生を肉付けすれば、1987年以来の全国高校サッカー選手権大会出場も夢ではない。
得点源となる渡辺孝星
①守備の構築
「ディフェンシブに、どれだけ攻撃的な動きができるかがポイントとなる」と島畑監督が話すように、これまでのチームカラー同様に守備意識を徹底して植え付ける。堅守を築くのではなく、高い位置でボールを奪い取るための戦術理解、運動量が勝敗を分けることになる。
②素早い攻撃
ボールを奪った瞬間が攻撃のチャンス。一人で局面を打開できる渡辺を使わない手はない。手数をかけずに最短距離で絶対的なストライカーにパスが回れば、得点の可能性は一気に高くなる。チームの一つの武器として、この夏に磨きをかける。
③経験値
1年生に実力者は多いが、高校サッカーの経験値は少ない。練習試合で積極的に起用しているが、「自分たちのペースにならないときに崩れるのが早い」(島畑監督)。不安定さは否めない。上級生のサポートは必至で、試合の流れや勝負どころを同じピッチで共有しながら経験を積み上げている。
攻撃の核となる田原慎太郎
(柚野真也)
夏の強化プラン②の記事はこちらから→https://os-oita.com/special/fuyu/615.html
夏の強化プラン①の記事はこちらから→https://os-oita.com/special/fuyu/614.html
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