OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

明日香国際ブライダル&ホテル観光専門学校

野球 野球

激闘制し、8強へ進む。それぞれの誇りを懸けた戦いが始まる

激闘制し、8強へ進む。それぞれの誇りを懸けた戦いが始まる

 前回覇者の明豊が8強に一番乗りし、佐伯鶴城や日田林工、鶴崎工業のシード校も続いた。ここでは3回戦を振り返るとともに、指揮官に準々決勝に向けての展望を聞いた。

 

第100回全国高校野球選手権記念大分大会

7月18日 第1試合 3回戦 別大興産スタジアム

大分商業 200 002 3 |7

明 豊  000 241 7×|14(7回裏2死コールド)

 

大分商業 古江ー川瀬

明 豊  大畑ー中島

 

本塁打 甲斐(大分商業)

三塁打 田中(大分商業)、布施(明豊)

二塁打 上野(大分商業)、布施2、伊谷3、浜田、野辺(明豊)

 

明豊が打ち勝ち8強一番乗り

 

 

明豊 川崎絢平監督

Q:試合を振り返って

後半勝負と言っていたので、7回に逆転されずによく同点で止まったなという感じ。ラスト3イニングで勝負だと全員が感じていたこともあり、7回に追いつかれても、アレっという雰囲気ではなかった。

 

Q:1回に2点本塁打を打たれた序盤の雰囲気は?

あの一発だけで他は全く問題ではなかった。すぐに気持ちを切り替えることができた

 

Q:7失点は想定内でしたか?

これだけ暑いので、後半はピッチャーの代えどきが難しい。お互いでしょうが(先発投手が)へばってきた。ウチは追い抜かれなければいいなと思っていた。

 

Q:大畑蓮選手(2年)先発の意図は?

この前(2回戦)の試合でリリーフした投球が良かったし、信頼もしている。今一番いいピッチャーをマウンドに送った。

 

Q:(大分商業先発の)古江空知選手(3年)のスライダー対策は?

敢えてスライダーだけ待てと言った。カウントが追い込まれるまでスライダーを見極めさせた。何人か手を出したが2巡、3巡もすれば慣れるし、大丈夫かなと思った。

 

Q:7回の継投については?

左バッターだったので中島愁人(3年)でつなぎ、次の回から寺迫涼生(2年)で行こうと考えていた。ある程度総力戦になると思っていた。

 

Q:打線が17安打14得点と爆発しました。

10割の出来かと言われればそうでもない。1戦目より良くなっているが、もう少し良くなると思っている。あと何日かで調整したい。暑いのでへばってくるがそれはお互いさま。あとは気持ち。初戦は打ちたい気持ちが強く力みがあったが、左バッターも右バッターもセンターから逆方向に打てるようになったのはいい状態に向かっている証拠。

 

Q:この試合の収穫と課題は

バッターがセンター中心のバッティングができてきた。これからの試合は暑さに精神面が耐えられるかどうか。集中力が途切れた方が負ける。暑い中で集中力を持たせる体力を鍛えてきたつもり。

 

明豊高校 戦力分析の記事はこちらから→https://os-oita.com/special/koushien/545.html

激闘の軌跡(7月18日)

7月18日 第4試合 3回戦 別大興産スタジアム

大分雄城台 200 100 000|3

鶴崎工業  600 201 00×|9

 

大分雄城台 小野(寛)-森川

鶴崎工業  北田-疋田

 

本塁打 工藤(大分雄城台)

三塁打 足立(鶴崎工業)

二塁打 工藤、小野純平(大分雄城台)、矢野、川原(鶴崎工業)

 

打線に勢いが戻り大勝

 

 

鶴崎工業 岡崎陽一監督

 

Q:試合を振り返って。

初回はバント処理や外野のミスなど自分たちから招いた失点だったが、直後に相手ピッチャーを攻略してくれた。アンダースローの投手に対してフライを打ち上げないことを徹底できた。強いゴロの打球を打つことを目標に、このひと冬を越した成果が出たと思う。

 

Q:4回に相手の本塁打が出て試合の流れが変わりそうでしたが、最少失点に抑えたことについては?

打たれている流れでピッチャーは対処できない。そこで他の野手が粘れるかがポイント。今日はいいところでゲッツーが取れたことが大きい。

 

Q:打線に打球の鋭さが戻ったように感じましたが?

初戦(の東明戦)が接戦だったし、打線が湿っていたので、昨日の練習では打撃練習の時間を多くした。緩い球を打ち上げないことと、打球の速さにこだわってきた。今年の大きな目標として明豊に勝つことを掲げてきた。明豊には打ち勝たないと勝てないと思っている。打線が活気付いてきたのは、これからの戦いに向けて収穫となった。

 

Q:5回から北田圭佑選手(3年)に代え、疋田塁選手(同)への継投はプラン通りですか?

試合が始まる前から考えてはいた。4回にホームランを打たれ、相手打線のタイミングが合ってきたので迷わずに代えた。ウチは4投手の継投、ベンチメンバー含めた20人全員で戦うチームだと思っている。

 

Q:登録選手が全員3年生。結束力も強いのでは?

3年生だからといって登録しているのではない。選ばれたメンバーは実力で勝ち取ったメンバー。持てる力を発揮した結果だと思う。

 

Q:今日の勝利を次戦にどのような形でつなげたいですか?

初戦は接戦、今日は大勝。湿った打線が元気になったのはいいが、雑なプレーも出たので、そこを修正して次の試合に臨みたい。これからは投も打もいいチームと対戦するのでミスを少なくすることが重要。いいピッチャーを打ってこそ、いい打線と言える。次も打ち勝ちたい。

 

7月18日 第2試合 3回戦 別大興産スタジアム

日田三隈 100 000 100|2

日田林工 010 400 00×|5

 

日田三隈 本河(征)

日田林工 有永-長尾

 

本塁打 岩下(日田林工)

二塁打  梶原(康)(日田三隈)、佐藤(日田林工)

 

アクシデントを乗り換え、勝利つかむ

 

 

日田林工 射場尚隆監督

 

Q:試合を振り返って。

(先発の)有永夢叶(3年)にアクシデントがあった。ブルペンに入った時に肩に違和感があったようで、先頭打者にだけ投げさせた。急いで次のピッチャーに肩を作らせたのだが、公式戦でほとんど投げたことがない2年生の長尾祐太がよく投げてくれた。長尾は力があり、ストレートで三振が取れるピッチャー。変化球にもキレがあり、度胸もある。持っているものを出してくれたと思う。

 

Q:有永選手中心のチームだっただけに不安があったのでは?

有永が全てを背負い、初戦を頑張り過ぎたのかもしれない。次はどうなるか分からないが全力でやれることをやるだけ。

 

Q:2回の岩下凌大選手(3年)の本塁打は見事でしたね。

ボールを引きつけ、思い切って振ってくれた。元々、長打力のある選手だが有永の降板で不安を感じていたチームに「いけるぞ!」という雰囲気を作ってくれた。

 

Q:同じ日田地区同士の対戦となりました。

互いに選手を知っているので、やりづらかった。それは相手も同じだが、初回に先制されて浮足立つかと思ったが、全員が集中して最少失点に抑え、次につなげてくれた。

 

Q:次は優勝候補の明豊となります。

ウチは一戦一戦を全力でぶつかるだけ。昨年も準々決勝まで進んだので、何としてでも勝ち上がりたい。

 

Q:どんな試合展開が理想ですか?また、そのために必要なことは?

序盤の入り方をしっかりとしたい。余計な四球、エラーをなくしたい。(3回戦の)大分商業戦は先制し、理想的な展開だったと思う。できるだけ失点を少なくしたいが、明豊打線を抑えるのは難しい。乱打戦になっても打ち勝つ気持ちで戦いたい。練習試合で九州内の私学の強豪と対戦し、仮想明豊としていくつか試合を組み、2桁得点で競り勝ったこともある。秘策として長尾の存在は隠しておきたかったが、こうなった以上は思いっきりぶつかるだけ。

 

7月18日 第3試合 3回戦 別大興産スタジアム

佐伯鶴城 100 203 3|9

佐伯豊南 000 100 0|1(7回コールド)

 

佐伯鶴城 大神

佐伯豊南 熊田-高野

 

三塁打 石本(佐伯鶴城)

二塁打 山口、春山、大神、河野(佑)(佐伯鶴城)、神野、冨高、後藤(佐伯豊南)

 

佐伯対決を制し、鶴城がベスト8進出

 

 

佐伯鶴城 釘宮啓彰監督

 

Q: 佐伯対決となりましたが、どんな試合でしたか?

生徒たちは小学校から同じ地区で野球をしてきた仲間。(先発の)大神裕貴(3年)は相手の1番、2番、5番打者と同じ中学で仲が良かったようだ。こうやって地元の子が地元の高校に残って甲子園を目指す。最高な環境で最高の高校野球ができたと佐伯豊南には感謝したい。

 

Q: 1回はノーヒットで先制しました。ソツのない攻撃ができていますね。

相手の熊田雄太投手(3年)はスローボールを得意としている。精一杯、120%の力を出し、手を緩めることなく点を取ろうと言ってきた。1回から3回まではスローボールに対し引っ張り過ぎたので、逆方向に強い当たりができるようにと喝を入れた。6、7回はセンターを狙うようなバッティングができた。

 

Q: 2試合連続の先発となった大神選手の出来は?

 中2日で投げたが、(初戦の日本文理大付戦より)球のキレがあり、重かったと思う。スライダーを狙われていたが、ストレートが走り、チェンジアップも効果的だった。相手は大神との勝負を楽しみにしていた。大神はそれを受け止めながらも、チームの勝利のために投げてくれた。

 

Q:次戦を見据え、継投は考えなかったのですか?

古い考えの人間なので投手は完投してこそ一流だと思っている。ただ、今日は7回に3点入りコールドの可能性が出たので代えなかったというのが本音。大神自身がきれいに締めた方が疲労は残らない。野球選手の本能というか、大神はピッチングが大好きなので代える必要はなかった。

 

Q:次も大神選手が先発するのでしょうか?

この暑さなんで…。でも大丈夫だと思う。実際にこの試合も6回からギアが上がり、本人も楽しんでいた感じがあった。

 

Q:この試合の収穫と課題は?

同じ佐伯のチームに勝ったこと。佐伯の、県南の代表として次も全力で戦い、大会を盛り上げたい。

 

 

佐伯鶴城高校 戦力分析の記事はこちらから→https://os-oita.com/special/koushien/551.html