OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

株式会社 まるひで

その他

2018県高校総体レポート(自転車競技・男子)注目選手

2018県高校総体レポート(自転車競技・男子)注目選手

2018県高校総体レポート〜憧れの舞台を目指して〜

PICKUP PLAYERS FILE

 

県内各地で熱戦が繰り広げられている県高校総体。

高校生アスリートの青春をかけたドラマは、

感動と興奮、歓喜と哀愁を与えてくれる。

今年も才能あふれる選手がそろった県内の高校スポーツ。

ここでは大分の未来を担っていく選手たちを紹介する。

 

5冠達成した頼れるキャプテン

 

下山綾亮(日出総合高校3年)

 

 

 名門日出総合自転車部のキャプテンとして、今大会はスプリント、1kmタイムトライアル、4km速度競争、スクラッチ、ポイントレースで5冠を達成。圧巻の走りを見せつけた。しかし、これだけの栄冠を手にしてもまず口にしたのはチームの成長。チーム競技を振り返り「狙い通りのレースができたことに満足。インターハイでは上位を狙えるという手応えを感じている」とまっすぐに前を向いて語った。

 個人競技は、結果よりもレース展開を意識し、すべて自分から仕掛けて先攻する目標で戦ったという。中学生の時に始めた自転車競技。「一瞬だった」と振り返る3年間は、宇佐市にある自宅から毎日片道2時間かけて自転車通学。それが何よりの糧となった。

 

 

成長著しい次世代のエース

 

生野優翔(日出総合高校2年)

 

 

 六つの種目で3位以内入賞を果たした生野優翔は、次世代のエース。優勝にこそ手が届かず「壁を感じた」というものの、「昨年は相手にしてもらえないくらいのレベルだったが、今年は先輩に近づけた」と手応えも感じたという。常に追いかけ、憧れてきたその先輩たちと、今年はチームレースにも参加し、勝利に貢献した。

 将来の夢はロードレースの選手になること。長距離向きの選手で、ポイントレースを得意種目としている。「もともと持久力があり、最近はスプリント力もついてきた」と自身の成長を実感している今、次の目標は九州大会の同種目での優勝だ。悔しさをバネに、飛躍の可能性を秘めた彼の今後の活躍に注目したい。

 

 

(冨松智陽)

目指すは九州チャンピオン、そして県記録

 

高木京太郎(日出総合高校3年)

 

 

 得意種目3kmインディヴィデュアルパーシュートで3分36秒14の大会新記録。高校最終学年に「狙っていた」と、大会前から公言していた目標を完遂。レース後には「サポートしてくれた親や指導してくれた先生たちに恩返しをしたかった。メンタルは弱いほうだが、今回は感謝の気持ちが(記録を)大きく後押ししてくれた」と記録更新の喜びを語った。

 次に目指すのは、来る九州大会で大分県記録を更新すること。現在の記録保持者は、高木が1年生の時に背中を追いかけていた当時3年生の先輩で、タイムは3分35秒64。今大会で出した記録との差はあと1秒を切っている。自信のほどを尋ねると「あります!」と元気よく一言。快進撃は続く。