全国高校選抜大会 ハンドボール女子 大分がベスト16 経験を武器に「夏」に向けて走り出す 【大分県】
2026.03.29
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日本フットサルの黎明(れいめい)期から走り続け、選手として、指導者としてバサジィ大分を支えてきた狩野新。勝負にこだわり、人を導くことに向き合い続けた日々の先に、いま退任の時を迎えた。積み重ねた経験と覚悟、そのすべてを言葉にしたラストメッセージである。

Q:これまで選手、コーチとして多くの指導者と関わってきましたが、どのような経験を得ましたか。
バサジィ大分では吉武茂郎さん、館山マリオさん、伊藤雅範さんのもとで、選手とコーチの両方を経験させてもらいました。それぞれの指導法は違いましたが、共通して感じたのは「勝つためにチームをどう動かすか」というマネジメントの重要性です。
選手時代はプレーに集中すればよかった。しかし、コーチになると選手の起用や日常の振る舞いを観察して、チーム全体を整えなければならない。その難しさと面白さを学びました。元々バサジィに移籍した当初から「将来は指導者になる」と決めていたので、選手兼コーチとして下積みをしたいとチームにお願いしたのが指導者としてのスタートです。
Q:指導者として過ごした時間を振り返っていかがですか。
自分にとっては大きな財産です。未知の世界だったので挑戦の連続でしたし、正直、選手の時よりも大変でした。選手は自分のパフォーマンスに集中すればいい。でも指導者は違う。戦術だけでなく、チームをどうまとめるかというマネジメントが求められる。その難しさを一から学び直す必要があり、時間もかかりました。その中で、伊藤さんのもとで得た経験は特に大きかったと感じています。
Q:その伊藤元監督から学んだ最も大きなことは何でしょうか。
一番は「勝負へのこだわり」です。どう勝つのか、そのために何をするのか。選手の接し方、かける言葉一つ一つ、すべてが勝利に結びついている。その考え方は強く影響を受けました。もちろん、そのまま真似るのではなく、今の時代に合う形も取り入れながら自分なりに消化しました。ただ、徹底した厳しさの中で鍛えられた経験は、確実に今につながっています。

Q:勝負の世界で最も大事なものは何だと感じていますか。
「勝ちたい」という熱量です。それが一瞬でも揺らぐと、必ず選手に伝わってしまう。「勝つ」とは言葉では簡単ですが、そのために何をするのかが重要です。誰よりも早く練習場に来て準備をすることも含めて、すべては勝利のため。やるべきことは徹底してやる。そうした考え方を持てるようになりました。
Q:退任にあたり、チームへ残したいものは何でしょうか。
「姿勢」です。フットサルへの取り組み方を大事にしてきました。練習で手を抜く、だらける。そういうことは一切許してきませんでしたし、試合に出られない時の振る舞いも含めてチームの強さだと思っています。
選手が100%でフットサルに向き合える環境はつくってきたつもりです。一方で、結果を残し切れなかったのは自分の責任であり、悔しさもあります。それでも、このクラブは本当に好きですし、これからも応援していきたいと思っています。
Q:今後のチームに求めることは。
簡単ではないですが、「優勝」を目指してほしい。このチームは戦術以上にマネジメントが重要だと感じています。全員が同じ方向を向けるかどうか。そこがそろえば結果はついてくる。苦しい状況でも意思を統一できるか。そこを徹底してきました。チームがバラバラにならないために。最後は人間性です。そこを大切にして、さらに上を目指してほしいですね。
(柚野真也)
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