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楊志館高校料理部 規格外の野菜で商品化 新製品のたれを発売へ 【大分県】

楊志館高校料理部 規格外の野菜で商品化 新製品のたれを発売へ 【大分県】

 楊志館高校料理部は規格外の野菜を活用した商品開発を主な活動にしている。これまでに大分市や地元企業、JAおおいたなどと手を組み、トマトとジャガイモを使ったドレッシングや大葉のソース・醤油を商品化した。第3弾として、4月にはトマトを使った焼き肉用のたれ2種類(塩、しょうゆ)を発売予定。商品化に向けて仕上げの作業に入っている。

 きっかけは3年ほど前、イオン九州(本社・福岡市)から、調理科のある楊志館に商品開発の声がかかったことだった。当時、生徒たちは授業で地産地消について学び、生産者の苦労や思いを直接聞く機会があった。料理部顧問の渡辺有一調理科長が「何かできないだろうか」と部員たちと話し合い、食品ロスをテーマにしようと決めた矢先だった。タイミングがぴったりと合って実現した。

試食をする部員たち

 商品は生徒たちの視点や好みを生かしたレシピを基に、ユワキヤ醤油(大分市)が製造している。県内のスーパーや道の駅、大都市圏のアンテナショップなどで販売しており、人気商品になっている。今回のたれは、商品1本当たり規格外のトマトを1個使っている。「まろやかな味わい。家族で使える醤油味」「ニンニクとブラックペッパーがきいた塩味」という特徴を出した。ともに肉につけると食欲が進む上、野菜炒めなどさまざまな料理を作る際も手軽に活用できるという。

 昨年10月から月1回、部員16人を含めた関係者約30人で商品化プロジェクト会議を開き、試食で味の改良を重ね、商品名、パッケージなどを話し合っている。今年2月24日には生徒たちが実際に肉を焼き、醤油と塩の2種類のたれを参加者に試食してもらった。評価は上々で、「規格外のトマトを使ったことが一目で分かるパッケージにしてはどうか」などの意見が出た。意見を踏まえて改良し、3月中旬の会議で最終チェックをする予定。

行政や企業を交えての商品化会議

 部員で調理科1年の首藤晋之介は「商品の販売など授業では学べないことも多く体験できる。大変なこともあるけど、とても充実している。将来は調理師になりたい」と生き生きとした表情で話した。第3弾のたれは県内のイオングループ19店舗で各1500本を販売する予定。


(坂本陽子)