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県高校駅伝競走大会(女子) 全区間で区間賞、大分東明が完全優勝で6連覇

県高校駅伝競走大会(女子) 全区間で区間賞、大分東明が完全優勝で6連覇

 第32回全国高校駅伝競走大会の女子県予選は1日、大分スポーツ公園内周回コースで開催され、大分東明が1時間11分50秒で6年連続8度目の頂点に立った。今大会は安心院でのロードレースではなく公園内を周回した5区間21㌔のコースで、11チームが参加した。

 

 大分東明は留学生メアリー・ムイタ(3年)を故障で欠いたが、昨年の同大会でアンカーを務めた竹原さくら(2年)が1区から独走した。「自分の力を出し切った。強気の走りができた」と本人が振り返るように、スタート直後から飛び出し一度もリードを許すことはなかった。後続に1分差をつけてタスキをつなぎ独走態勢となる。

 

 2区の多田妃奈(1年)は、さらにリードを広げる快走を見せる。井上浩監督は「1、2区で流れを作ってくれた」ことと、3区以降の力走もあって安心した表情を浮かべた。新型コロナウイルスの影響で昨年までとコースが異なり、沿道の声援もないアップダウンの厳しいコース。「対策はしてきたが足に負担が掛かるため不安だった」と井上監督の心配をよそに全区間で区間賞を取る完全優勝で走り抜けた。

 

スタート直後から飛び出した竹原さくら

 

 板井加奈(3年)は「今年は大会が中止になることばかりで、何を目標にすればいいか分からなかった。個人練習を続けてきたが故障者も多く、うまくいかないことが多かったが、大会の開催が決まってからは全国の舞台に向けチームの雰囲気が良くなった」と振り返る。3年生はムイタと2人のみ。固い絆で高校最後の都大路で過去最高の4位以上を目指す。

 

 井上監督は選手に力強さを求め、「あと一歩のレベルアップが必要。今年は全国大会での経験が積めなかったので、昨年までのデータと比べることができない。ただ、全選手に伸びしろがあり、全国までの2カ月で入賞できるように仕上げたい」と最後のひと伸びを期待する。ムイタの復帰にめども立ち、チームの状態は上々だ。

 

6連覇を達成した大分東明

 

 

(柚野真也)

大会結果