
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
その他
県高校新人大会が競泳を皮切りに5日からスタートした。7月の県高校総体では3年生不在ながら女子メドレーリレー(4×100m)で優勝した中津南に勢いがあった。この日、得点の高いリレー種目の2種目で優勝し、総合優勝した。キャプテンの吉田暖(2年)は「リレーで2冠取れば総合優勝できると思っていた。狙い通り」と喜んだ。
個人100mバタフライで優勝した吉田は、メドレーリレーでは第一泳者となる背泳、リレー(4×100m)ではアンカーとなる第四泳者を任された。女子部員は5人と少数のため、「与えられた持ち場でチームのためにベストを尽くす。リレーは個人とは違い、みんなのためにという思いが強くなる。前向きに泳げる」と話す。メドレーリレーではスタートから飛ばし、ピッチを落とすことなくトップで第二泳者につないだ。リレーでも仲間の思いを一心に受け止め、誰よりも早くゴールした。野口雄大監督は「抵抗の少ないきれいなフォームだった。キャプテンとして全体を見て、みんなをまとめてくれる」と大黒柱の活躍に目を細めた。
メドレーリレーではトップで後泳につないだ吉田暖
個人の50m自由形、100m平泳ぎで優勝し、4冠となった山中すず(1年)も吉田同様に他種目を泳げる。野口監督は「各自が専門種目を持ちながら、高いレベルで他の種目を泳げるのが強み」と話す。普段はそれぞれ異なるスイミングクラブで練習し、全員が揃って練習することは少ない。それでも大会になると「中津南」の看板を背負うことで一体感が生まれるという。山中は「県総体では、このメンバーで初めての試合だったので戸惑うこともあったけど、今はまとまりがある。来年の県総体でも総合優勝できるように差を広げたい」と総合連覇を目標に、冬場のトレーニングに向けてモチベーションを高める。
時間は少なかったが一緒に練習し、大会中にチーム全体で行動することで「みんなで1つ」という意識が強くなったと吉田は言う。そろいのジャージを着て、仲間のために泳ぐ。「みんなで一つのことに向けて、まとまろうとする感じもいいな」と感じた夏だった。
メドレーリレーで優勝した中津南のメンバー
(柚野真也)
地区を選択
学校名を選択