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男子全国高校駅伝 大分東明、県新記録で6位入賞

男子全国高校駅伝 大分東明、県新記録で6位入賞

男子第70回全国高校駅伝競争大会 

大分東明6位、2時間2分52秒

 

 全国高校駅伝が22日、京都市のたけびしスタジアム京都発着コースで行われた。第70回の男子(7区間、42.195㌔)で大分東明は、目標の表彰台(3位以内)に届かなかったが、県高校記録を2分近く更新する2時間2分52秒で6位入賞した。

 

 3年連続出走となった遠入剛(3年)が流れをつくった。各校のエースがそろう“花の1区”で、「みんなの思いを背負って走った」。ハイペースでスタートしたレース展開のなか集団から離れず、力走した。「ラスト1㌔でペースを上げたが、思うように伸びなかった」と悔しがったが、11位でつないだ。

 

 この時点で井上浩監督は、「高速レースになることは想定していた。こういう展開では、速さではなく、強さ、たくましさが必要。適材適所に配置し、それぞれが持ち場でしっかり役割を果たしてくれると思った」という。2区の青木森(3年)と5区の小山晴空(2年)は県予選ではメンバーから外れたが、大会1カ月前から急激に調子を上げ、秘密兵器として抜てきした。2人は気負うことなく、自分の走りに徹し、後続につないだ。

 

エースの走りをみせた遠入剛

 勝負区間として送り込んだ3区ダンカン・キサイサ(2年)は区間5位で順位を上げたが、「後半の伸びがなかった」(井上監督)。先頭集団との距離は離れていたが、後続のメンバーは「最後まで諦めなければ(県新)記録更新という最高の結果が出ると思っていた」(上野優人・3年)との共通認識の下、腕時計とにらみ合い、ペースを落とさなかった。

 

 春先から不調の連鎖で全体的に調子が上がらなかったが、3年生を中心に練習からライバル心をむき出しにして、真剣勝負の毎日を続けた。夏を過ぎた頃からベストタイムを更新する選手が多くなり、一気にチームの底上げができ、飛躍的にタイムが伸びた。11月の県予選で県高校記録を更新し、今大会でもさらに記録を伸ばした。キャプテンの上野は「実力以上のものを出せ、タイムにも満足しているが表彰台に上がれなかったのが悔しい。この結果に満足している人は誰もいないのが成長した証しなんだと思う。来年はきっとメダルを獲得してほしい」と後輩に思いを託した。

 

実力以上のものを出せたと話す上野優人 

 

■記録■✳︎カッコ内順位は区間順位

 

1区(10㌔)遠入剛(3年)29分23秒(11位)11位

2区(3㌔)青木森(3年)8分28秒(24位)12位

3区(8.1075㌔)ダンカン・キサイサ(2年)23分49秒(5位)7位

4区(8.0875㌔)上野優人(3年)23分30秒(14位)6位

5区(3㌔) 小山晴空(2年)8分45秒(11位)6位

6区(5㌔) 庭瀬俊輝(2年)14分22秒(4位)5位

7区(5㌔) 河野友誠(3年)14分35秒(14位)6位

 

 

(柚野真也)

大会結果