勝ち上がった柳ケ浦と藤蔭 明日決勝

2018/07/24
  • 高校野球

 第100回全国高校野球選手権記念大分大会は23日、別大興産スタジアムで準決勝が行われ、ともに第1シードを破った柳ケ浦と藤蔭が25日の決勝に駒を進めた。大会連覇を狙う明豊と対戦した柳ケ浦は投手陣が踏ん張り、11安打を放ち打ち勝った。藤蔭は乱打戦を制し、粘る佐伯鶴城を下した。15年ぶりの優勝を狙う柳ケ浦と28年ぶりの夏の甲子園を目指す藤蔭が決勝で戦う。

 

7月23日 第1試合 準決勝 別大興産スタジアム

柳ケ浦 000 020 440|10

明 豊 100 001 020|4

 

柳ケ浦 中園-上間

明 豊 大畑-中島-表-寺迫

 

本塁打 大平(明豊)

二塁打 岩崎(柳ケ浦)、野辺(明豊)

 

投手が試合をつくり流れ呼ぶ

 

 柳ケ浦自慢の二枚看板が強打の明豊を6安打、4得点に封じた。定岡智秋監督がこの日の先発マウンドを託したのは中園大樹(3年)。「後のことを考えずに飛ばすだけ飛ばせ」と送り出した。中園は初回から140㌔を超える直球で気迫をみなぎらせ、先制点を与えたが4回無死満塁の追加点のピンチをゼロで抑える。5回に本塁打を打たれたが、「よく踏ん張ってくれた」と指揮官の期待に応え、6回を3安打2失点の力投を見せた。好投した中園の後を継いだ上間永遠(3年)は、勝利を意識し過ぎ、力みがあったが3回を2失点で抑え、最低限の仕事はした。

 

好投した中園大樹 

 

 投手が試合をつくると攻撃は勢いを増す。5回に逆転し、一度は同点に追い付かれたが、7回の2死満塁の場面では準々決勝でサヨナラ安打を放った岩崎晃太郎(2年)が走者一掃の二塁打を放ち、続く宇土雄真(2年)も適時打を放った。8回にも4点を追加しリードを広げた。定岡監督が「ビッグイニングが2度もあるとは思わなかった」と終盤の集中打で勝負を決めた。

 

 昨年の王者相手に思わぬ大差をつけた一因に、定岡監督は「明豊には焦りがあったと思う」と分析する。勝ち上がるごとに期待は高まり、注目を浴びる相手に対し、柳ケ浦とすれば戦う前から優位にあった。「普段通りの野球ができた」と投手は対峙する打者との勝負に集中し、打者は自分で狙い球を絞り打席に立った。自分の役割を果たすことに集中したプレーを貫いた点が光った。

 

 決勝に向けて定岡監督は、「ここまで来たら対戦相手がどうこうではない。全力でプレーができる準備をするだけ」。今度も最高の準備で仕上げてくるだろう。

 

決勝打を放った岩崎晃太郎

 

柳ヶ浦高校 戦力分析の記事はこちらから→https://os-oita.com/special/koushien/552.html

3回戦の記事はこちらから→https://os-oita.com/special/koushien/573.html

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