ピックアッププレーヤー ハンドボール男子 大分雄城台のダブルエース二宮多輝(2年)の覚悟 【大分県】
2025/03/13
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全国高校ハンドボール選抜大会が24日から、大分で幕を開ける。大分雄城台のダブルエースの一角を担う二宮多輝(2年)は、静かに闘志を燃やしている。フローターとして活躍する二宮は、もう一人のエースでありキャプテンの市川舜馬(2年)とともに、チームを勝利へ導く。
平井徳尚監督は二宮について、「我慢強い選手」と評価する。練習でも一切手を抜かず、足がつるまで走り続けることもあるという。黙々と自らの役割を果たし、決して派手なプレーではなくとも確実にチームを支えている。その姿勢はまさに「職人」そのもの。感情を表に出すことは少ないが、その内に秘めた闘志こそが二宮の強さの源だ。
全国高校選抜大会の県予選決勝では、九州トップクラスの大分を相手に、わずか1点差の接戦を制した。この試合の決め手となったのが、二宮の土壇場での活躍だった。同点となった試合終了間際に逆転ゴールをねじ込み、チームを全国の舞台へと押し上げた。「最後の場面だったので、気持ちが大事だと思った。諦めずに粘り強さを発揮し、最後の最後で決めきった」と振り返る。二宮の強みである冷静さと勝負強さが、この劇的な勝利を生んだ。
黙々と自らの役割を果たす「職人」二宮多輝