ヴェルスパ 理想とするサッカーを展開し、開幕2連勝

2020/08/26
  • ヴェルスパ大分

 狙い通りの形から同点弾を打ち込み、さらに逆転、追加点で快勝を収めた。JFLヴェルスパ大分が開幕2連勝と好調だ。今季は須藤茂光監督がチームを率いて3年目。ポゼッションを重視したサッカーを標榜する大分にとって、望む形で結果を出している。

 

 今季のJ F Lリーグは新型コロナウイルスの影響で日程変更を余儀なくされ、16チーム総当たり2回戦の30試合が後期のみの15試合に短縮された。23日、今季2試合目となった17節いわきF C戦では、序盤は相手の前線からの圧力に押し込まれ、先制点を許した大分だが、自分たちのスタイルを貫くことで流れを引き戻した。須藤監督は「相手は先制したことでホッとしたのか引いた。われわれはボールを動かせるようになり、前半の2点で勝負がついた」と話す。

 

 大分の勝因は、失点してからの戦い方に見いだせる。「簡単にクリアせず、ボールを動かせるようにポジションを取り、試合を組み立て、パスをつないだ」と須藤監督が言うように、まずは守備を安定させ、ボールを奪うと中盤の選手がパスを受け、ターゲットとなる中村真人やアタッカー陣にボールを供給した。1点目は前半40分にトップ下の中野匠が中村とのパス交換から抜け出し、同点ゴールを決める。その2分後には、新加入の薮内健人が移籍後初ゴールを決めて逆転に成功した。

 

いわき戦で同点ゴールを決めた中野匠

 

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