年男インタビュー③ バサジィ 吉田圭吾 強烈な闘争本能で敵の攻撃力をそぎ落とす

2021/01/19
  • バサジィ大分

 先例のないコロナ禍を前に、スポーツの在り方が問われた2020年。これまでと異なる制限下で、アスリートたちは感染を防ぐために自らを律し、ピッチやコートで自らを解放し、競技ができる喜びを体全体で表現した。新しい年を迎え、活躍が期待されるうし年生まれの県内に縁のあるアスリートに抱負などを語ってもらった。第3回は“次世代の日本代表”“ブレーク寸前”と評されながら、才能が開花し切れていないバサジィ大分の吉田圭吾。今季、残り5試合で確かな爪痕を残す覚悟がある。

 

 フットサルFリーグは終盤戦に入った。バサジィ大分は残り5試合を残し暫定2位。16日に立川・府中アスレティックFCと対戦し、4試合ぶりの勝利を飾ったチームの起爆剤となったのが吉田圭吾だった。相手ゴールに近いところでボールを奪い、得点につなげるチームスタイルの「ファーストアクション」を担う。伊藤雅範監督は「彼に求めているのは前線からの強度の高い守備。他チームでは外国籍選手や日本代表の選手が受け持つポジションだが、吉田の守備力は高く、ポテンシャルがある」と高く評価する。

 

 吉田本人も自分の武器を理解している。「相手が嫌だなと思うほど激しいプレッシャーをかけて、ボールを奪いたい」。目を輝かせ、ひたむきにボールを追う姿が吉田の真骨頂。豊富な運動量とハードワーク、強烈な闘争本能で敵の攻撃力をそぎ落とす。その闘争心あふれるプレーはチームを奮い立たせる。「与えられた時間で、自分の持ち味を出すことを考えている」。そう思えるようになったのは、吉田が尊敬する仁部屋和弘との出会いが大きい。

 

前線からの守備が吉田の真骨頂

 

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