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スパークルおおいた ジャパンサイクルリーグ開幕を控え、期待高まる

スパークルおおいた ジャパンサイクルリーグ開幕を控え、期待高まる

 プロサイクルチーム「スパークルおおいた」が走り始めた。大分市出身のロードレーサー黒枝士揮・咲哉兄弟が核となりチームを立ち上げ、27日から始まる国内プロリーグ・ジャパンサイクルリーグ(JCL)に参戦する。「ゼロからチームを作り、今も全てが初めてのことばかりだが、リーグ開幕に向けてチームは仕上がった。今は不安より楽しみ」と黒枝士。

 

 スパークルおおいたに所属する選手は6人。黒枝兄弟がスカウトし、「新たな挑戦」に共鳴した選手が集まった。全員が20代の若いチームだが、孫崎大樹を筆頭に、全日本選手権で表彰台を狙える逸材が多い。チームの特徴としては、起伏のある地形を得意とする選手や長い上り坂を得意とする選手、複数の脚質を持つ選手などがいるが、全体的にスプリントを得意とする選手が多く、ゴール手前での爆発的な加速で劇的な勝利が増えそうだ。

 

開幕戦の勝算を語る黒枝士揮(左)と咲哉

 

 そのゴール手前での勝負を任されるエースの大役を担うのが黒枝咲。「チームのポテンシャルしか感じない。メンバーの半分がスプリンターなので、勝負が最後までもつれたら勝機は高まる。開幕戦で優勝すればチームも選手の価値も上がる。狙いたい」。語る言葉に自信がみなぎる。

 開幕戦となる「カンセキ真岡芳賀ロードレース」(栃木県)は比較的平坦なコースで、スパークルおおいたとの相性は良い。戦略を立てる黒枝士は、「他チームの力関係、当日の戦況に応じて、考えられることはシミュレーションしている。開幕戦は面白い展開になると思う」と咲哉同様に手応えを感じている。

 

 チームは年明けから、強化合宿として県内一周、九州一周をしてチームの一体感を高めるとともに、ファンとの交流を図った。黒枝咲は「結束力が高まり、応援してくれる方々の熱を感じた。新チームだが開幕戦から結果にこだわりたい」と力強く語った。

 大分の新たなプロチームは旋風を巻き起こす覚悟だ。

 

開幕戦での勝利を目指すスパークルおおいたのメンバー

 

 

(柚野真也)