テニス男子団体の九州高校選抜大会で見事連覇を果たした大分舞鶴。その中心にいるのが、キャプテンの安藤大和だ。九州王者としてのプレッシャーもあったが、チームをまとめ上げて優勝に導いた。全国選抜大会に向けても挑戦者の姿勢を貫き、安藤は「必ず日本一になる」と語る。九州選抜の振り返りやチームの強み、キャプテンとしての決意を聞いた。

Q：九州高校選抜大会の優勝、おめでとうございます。連覇を果たしましたが、大会を振り返っていかがでしたか？

　昨年優勝していたので、正直プレッシャーはありました。でも、最後まで勝利を信じて、チームでしっかり話し合いながら戦えたことが、今回の結果につながったと思います。スコアだけ見れば快勝したように見えるかもしれませんが、実際には厳しい試合も多かったです。特に準々決勝の沖縄尚学戦では2本先取され、かなり危ない場面もありました。決勝の柳川戦（福岡）でも、シングルス1は最後までもつれ、必ず取りたかったダブルス2も苦戦しました。決して楽な勝利ではなかったですね。

Q：昨年は松永朔太郎（全国高校総体シングルス優勝）、渡辺脩真（同3位）といった強力な先輩たちがいました。今年のチームの特徴は？

　昨年は、自分たちは主にダブルスを担当し、シングルスは3年生が中心でした。今年は1年生がその穴を埋めてくれている形ですね。僕たちはダブルス2年目ということもあり、昨年よりもペアの完成度が上がっていると思います。シングルスの1年生たちも、他校の2年生に引けを取らない実力を持っています。全体的にバランスの良いチームになったと感じています。

Q：松永選手の日本一という偉業を目の当たりにして、どんな影響を受けましたか？

　朔太郎さんが日本一になる姿を見て、「自分たちも続かなきゃ」という気持ちが芽生えました。でも、個人の結果も大事ですが、まずは団体優勝が目標です。個々の力を高めるのはもちろん、チームとしてしっかりコミュニケーションを取りながら、一丸となって戦いたいですね。

今年はバランスの良いチームになったと語る