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別府ラグビースクール ラグビーを通じた人間形成

別府ラグビースクール ラグビーを通じた人間形成

 約40年の歴史を持つ別府ラグビースクールは現在、幼稚園児5人、小学生48人、中学生10人を抱える大所帯。生徒たちは、別府市を中心に日出町、杵築市、国東市などさまざまな地域から通っている。練習が行われるのは毎週日曜日の午前中。幼稚園生と小学1・2年生、小学3・4年、小学5・6学年、中学生の4カテゴリーに分かれて気持ち良い汗を流す。クラブのモットーは「ラグビーを楽しむ」。グラウンドにはいつも元気な笑い声が響いている。

 

 幼稚園生と小学1・2年生の目標は、ボールを怖がらず、じょうずにパスができるようになること。3年生以上には自分で考えてプレーするように指導する。「仲間に気持ちを伝えるにはどうすればいいのか」「良いプレーはどうやったらできるのか」。考えることで精神力やコミュニケーション能力が高まるのだという。また、“経験に勝るものはない”と、試合には実力に関わらず全員を出場させる。勝つ喜び、負ける悔しさを知り、子どもたちの向上心を育んでいく。

クラブのモットーはラグビーを楽しむ

 

 中学生からはより具体的なビジョンを持って練習に取り組む。「できることが増えると、いい意味で欲が出てくる。ああなりたい、こうしたいと目標を定めると成長速度が違う」。そう話すのは本田覚U-15統括コーチ。自身も同スクール出身で、「手のかかる子どもだった自分がラグビーを始めて大きく変われた」というだけあり、子どもたちの気持ちは誰よりも分かっている。

 

 「足が速くなった」「ブヨブヨのカラダが引き締まった」「コミュニケーション能力が上がった」など、子どもたちも自分の成長を実感し、大きなやりがい感じているようだ。本田コーチは4月に就任したばかりだが、「中学生を増やし、高校、大学への橋渡しができる環境をつくりたい。ラグビーの魅力をもっと子どもたちに伝えたい」と意気込んでいる。

 

 「子どもたちにはここで夢を見つけてほしい。あの選手みたいになりたい、あんなプレーをしてみたいなど、始めは何だっていい。小さな夢が未来をつくるのです」(副代表の安部奉希U-12監督)。別府ラグビースクールの子どもたちはラグビーを通じてさまざまな夢を育み、強い精神力や礼儀などを身に付けながら、大きな成長を遂げている。

 

クラブデータ

別府ラグビースクール

練習場所:別府市内のグラウンド

対象学年:幼稚園児〜中学3年生

対象地区:なし

HP:http://rugby-beppu.com

問い合せ先:代表 藤田洋一(090-3663-8807)

別府ラグビースクールの選手たち

 

(甲斐理恵)

大会結果