県高校新人大会 ボート 前評判通り実力者が優勝、九州大会への期待高まる

2018/10/26
  • 新人大会

 県高校新人大会のボート競技が日田市の夜明ボートコースであった。男女それぞれシングルスカル、ダブルスカル、舵手付クォドルプルの3種目があり、各種目の1、2位が九州新人大会に出場権を獲得した(同一校のチームは複数参加できない)。

 

 男子シングルスカルは前評判通り長谷享(日田三隈2年)が、2位以下を大きく引き離し優勝した。長谷は「予選は良かったが、決勝は風があり思うようなこぎ方ができなかった」と反省の弁を口にしたが、中学まで柔道をしていた腕力を生かした力強いストロークで大崩れすることはなかった。

 今年の全国高校総体、福井しあわせ元気国体に出場したが、「体力も技術も全く通用しなかった」と自分を見つめ直すきっかけとなった。大会後は基本練習を繰り返し、納得のいくフォームをつくり、今大会に臨んだ。試合内容に不満は残ったが、九州新人大会での活躍が期待される。

 

男子シングルスカルで優勝した長谷享

 

 女子ダブルスカルは日田の藤原寿・秋好七海の2年生ペアが優勝した。福井しあわせ元気国体後に1年ぶりにペアを組み、1カ月足らず。2人で話し合いながら調整してきた。藤原が「艇を滑らせることだけを考えていた」と語れば、秋好は「日頃の練習でやってきたことを落ち着いて出せた」。

 レースではスタート時は硬さがあったが、500㍍を過ぎたあたりからペースを上げ、「レース中に声を掛けてくれて強くこげるようになった」と藤原。ラスト500㍍でぐっと加速し、追い上げを振り切った。秋好は「思い通りの展開だった。これからもっと良くなる」と笑みを浮かべた。

 

女子ダブルスカル優勝の藤原寿(右)・秋好七海(左)

 

 (仲間緒花)

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