新チームの青写真 バスケットボール女子③ 大分 厳しい時期を乗り越え大きく成長【大分県】
2024/03/10
- 新人大会
3年生が卒業し、新チームはどのような青写真を描いているのか。本シリーズでは、バスケットボール女子の県高校新人大会で4強入りし、九州大会への出場権を得たチームの現在地を整理。さらに強化ポイントをチェックしながら、今後の動向を占う。女子の第3回は復権を目指す大分。
【チームパラメーター】( )は昨年の数値
オフェンス 7(10)
ディフェンス 8(8)
リバウンド 8(7)
シュート 7(10)
3点シュート 7(9)
高さ 8(6)
新チームになってから苦難が続く。9人でスタートを切ったが、3人がけがで長期離脱を強いられ、初めての公式大会となった県高校新人大会は6人で出場。準決勝の藤蔭戦では延長戦の末に勝利したが、決勝の明豊戦では53-81で力尽きた。キャプテンの高橋瑞奈(2年)は「負けたことは悔しいが、少ない人数で力を出し切った。声を掛け合い、盛り上げ、力強いプレーができたと思う」と振り返る。井場田卓監督は「満身創痍(そうい)の状態でよく勝ち上がった。今いるメンバーが意地を見せてくれた」と選手を称えた。
絶対的なエースがいた昨年のチームに比べると個々の力は劣るが、一人の選手に頼ることなく、どこからでも得点できるのが新チームの特徴。少人数のため練習で5対5の試合形式はできないが、一つ一つの練習で休む間もないことで「想像以上に体力がついた」と高橋。週末は県内の高校に練習試合に出向き、ほとんど交代ができない状況で試合をこなしたことで、さらに走力、持久力は増している。
県高校新人大会は少人数で戦い抜いた