ハンドボール男子 大分雄城台 九州を制覇して、日本一を目指す
2021/01/17
- 新人大会
九州制覇のための3カ条
・3つの守備パターンの成熟
・速攻と遅攻の使い分け
・個人の成長
昨年12月の全国高校ハンドボール選抜大会九州地区予選の男子県予選で優勝した大分雄城台。11月の県高校総体ではけが人が多く、不安を抱えながら勝ち取った優勝だったが、その後は “3つの守備パターン”の精度が上がり、攻撃の選択肢も増えた。平井徳尚監督は「九州でトップを狙える位置まできた」と手応えを口にする。
春先はコロナ禍で十分な練習もできず、実戦の場も少なかったため、夏以降は例年より練習試合を多く取り入れた。これまで50試合弱を消化し、全国大会で優勝するためにトーナメントを勝ち上がる「6連勝」を掲げ、西日本の強豪校及び九州の大学生と対戦した。対戦相手によって守備パターンを当てはめ、相手の長所を消すことに成功。「どんなチームでも守備は対応できるようになった」(平井監督)
守備から攻撃の切り替えもスムーズで、左右45度のポジションに配置されたキャプテンの三重野凌空(2年)と速攻の起点となる首藤大輝(2年)が組み立てる。守備同様に速攻のパターンも多く、阻止された場合は左右45度の2人を軸にセットオフェンスで相手の守備網を崩す形も明確で隙がない。
2月の全国高校選抜大会九州地区予選に向けて、調整は順調だ。三重野は「全国選抜出場はもちろんだけど、頭ひとつ抜けている興南(沖縄)に勝って九州制覇できれば日本一が見えてくる。チームが進むべき方向性は間違っていない。個人が成長すればチームは強くなる」と話し、決勝戦で興南と対戦することを楽しみにしている。
九州制覇に向けて調整は順調