フェンシング男子 大分豊府 全九州高校選抜大会に向けてメンタル強化
2021/01/13
- 新人大会
「フルーレ優勝」のための3カ条
・チームコミュニケーションの強化
・メンタルの安定
・基礎の徹底
昨年11月に行われた県高校新人フェンシング競技大会は団体戦のみが行われ、出場校が限られたためエペだけの開催となった。男子は1年生の頃からエースを務めるキャプテンの安東凜(2年)を筆頭に、情報科学との白熱した試合を制し優勝、全九州高校選抜大会出場を決めた。
同校卒業生であり、昨年4月から指導している大石峻司監督は、「フェンシングは個人戦のように見えるが、団体で勝つためにはチームワークが大切」と自身の選手としての経験から競技の神髄を話す。これまではそのチームワークが完全ではなかったが、『チーム豊府』を掲げ、選手同士のコミュニケーション意識を徹底した。「強豪校ほどベンチや観客席からの声援がすごい。応援の声が選手の後押しになることは間違いない」(大石監督)。
精神力や集中力など“メンタル”も重要なフェンシングにおいて、応援が相手選手の心を揺らがせることもある。相手の弱点をチーム内で共有することで試合の組み立てもできる。大石監督は「みんなで戦っているという思いが強い気持ちとなり、どんな状況でも揺らがないチームになるはず」と語る。改めて基礎を見直しながら、さらなるチーム力強化で九州・全国大会へ向かっている。
他校に比べると練習時間が少ないことから、効率的な練習を求められるが、「考えながら練習するのが豊府フェンシング部の伝統。プレーに疑問を感じたらすぐにアドバイスを求める習慣が身に付いている」と大石監督。練習でも高い意識を持ち、それぞれが自身の苦手や長所を自覚していることが強み。今週末から始まる全九州高校選抜大会で結果を残し、全国高校選抜大会でも上位を目指す。
チームワークで勝利を目指す